Diary

近既刊リスト(2011.7~)&進捗情報

  • 2012/05/12 05:01

ここ一年ばかりの間に出た著作リストです(雑誌掲載除く)。

■『犠牲獣』(イラスト/佐々木久美子先生)リブレ出版 2011.7
■『ほうらいの海翡翠 西原無量のレリック・ファイル』(イラスト/睦月ムンク先生)角川書店 2011.12
■『プラネット・サファリ 百獣王の双子』(イラスト/オンダカツキ先生)三笠書房 2012.3
■『炎の蜃気楼邂逅編 真皓き残響 神隠地帯』(イラスト/ほたか乱先生)集英社 2012.3

携帯サイトではPC版のTOPが見られないので、近既刊がわかりにくいようですので、時々こちらの日記にリストを載せていこうと思います。(というかリニューアルをそろそろしようかと)
あと既刊CMもたまに思い出したように載せたいと思います。
リブレ出版さんでは近々エッセイ本とまた来年頭に新作を書く予定です。(「神王の禁域」は来年ノベルズで出る予定です)
角川書店さんでは無量の続編を書かせていただけることになりました。そちらの準備中です。
次の新刊は、某社の一般向け文庫レーベルから書き下ろしが出る予定です。そちらも解禁次第、お知らせします。
そして、15日にはコミックス『イルゲネス 偽翼の交響曲#02』(作画・石据カチル先生/マッグガーデン)が出ますので、そちらもよろしくお願いします。
こんなところでしょうか。 

新しいもの、ということ

  • 2012/05/03 23:00

ここ数年、なかなか「これは新しい!」と驚くことが少なくなった気がします。
新人賞の選考をしていても、よく「既存作品の影響から外に出ていない」的な言い方をすることがあるのですが、実際そうであることも多いんですが、こう多いと、問題はもしかしたら自分自身にもあるんじゃないか、とふと省みたりもしてしまいます。
新しさがない、と感じるのは、多少あがった自分自身の経験値のおかげで、そのジャンルの系譜や題材などの似たものを思い浮かべられるようになり、そうなると怖いのが「あ、これはあれの流れでしょ」というふうに、そのカテゴリの箱に放り込んで、それ以上を見ようとしなくなってしまうことです。
これこそ「経験の罠」というやつで、日々あまりに多くの情報に接していると、物事をできるだけ手軽に理解しようとするあまり、未知のものを既知の認識の寄せ集めで説明して、以上終わり、としてしまう(要するに自分の安心できる認識から外に出るのが面倒くさくなってしまう)。そうなると、自分が理解している範囲でしか物を見なくなってしまう。
それは特別なことじゃなく、人が未知のものに出会った時の習性で、それができるからこそ物事の見定めが素早くできる、大切な能力でもある。でもそれにばかり頼っていると、その作品が真に描こうとしている独自の部分・未知の部分に対して、目が曇ってしまうことがあるのが、恐ろしい。それは、自分の感性の衰えに直結していることでもあるからです。
自分の目が曇って見えない部分にこそ、その作品の本質があるかもしれず、なお恐いと感じる。

文化が爛熟してくると、そうそう既知のイメージを塗り替えるような、驚きのあるものは出てこない。だからと言って、皆がそこそこに満足して安心できるものばかりでは、いずれ物事の生命力は衰えていく。コップに満ちた水も表面張力を越える瞬間があるように、そのきっかけを孕むものは、密かにどこかで育ってきているはず。

自分が物事を理解できる限界を、認知閾(にんちいき)というそうです。それを越えたものに対しては、人は思いこみなどで対応しようとしてしまうのだとか。
自分がそうなっていないか、時々点検しないといけないなと思う。
カテゴリの箱に放りこんで、そこにあったきらりと輝く片鱗を、むざむざ見逃すような真似はしたくない。
気づくのが難しかったそれに気づいた時の喜びは、ひとしおだと思うし、見過ごさないように、自分自身の感性もちゃんと研ぎ澄ましておきたい。

アヴァルス発売してます。&近況のようなもの

  • 2012/04/23 23:06

ファイル 825-1.jpg

お久しぶりです。さてアヴァルス5月号発売しております。イルゲネス掲載しています。
来月には第2巻が早々に発売です!よろしくお願いします。来月は雑誌も表紙を飾る予定ですので、楽しみにしていてくださいね。

さて近況ですが、4月もバタバタしている間に、もう下旬。月日の流れの速さと原稿の進み具合のギャップに焦りを感じたりしつつ、旅に出かけてきました。行き先は出雲です。
画像は行った先で見つけた銅鐸の車止め。
銅鐸といえば、いまだに使い道もさだかでない謎の青銅器ですが、まさか車止めに使われる日がくるとは、弥生時代の人も思ってなかったに違いありません(もちろん本物じゃありません)。
一応、仕事の旅でしたが、海を見たり山を見たり、気がつけば、よい気分転換になりました。
といいながら、頭の中は収穫物で満タンになったので、これから資料と頭の整理などもしながら、いろいろ煮込みたいと思います。

(前にも言った気がしますが)去年あたりから本格的に色々な出版社さんとのお仕事をさせていただいておりまして、ご依頼を受けた順にひとつひとつこなしている、という状況ですが、時折細かい〆切が複数重なって頭の検索機能が追いつかなくなることもあり、自分自身のマネジメント能力が欲しいと思う今日この頃です…。
一カ所のみで書いていた頃は、それ全て担当さんが引き受けてくれていたのだな、と思うと、ありがたかった…。

トシを重ねて経験を積むと、若い頃とは考え方も変わりますし、体内で時を刻むリズムのようなものも変わっていきます。昔はこれでいいと思っていたスタンスやスタイル(体のじゃありません)も、今の自分の感覚には合わなくなってきたりもします。
だからこそ、「その時」にしか書けないことに意味があるんだ、と思っているのですが。
そういう変化があるので、自分というものが何者であるのかは、結局のところ、人生を幕引きするまで分からない。というか、その時には私は死んでいるので、結局わからないままなんでしょうが。
「死んでしまった人間は何故、ああもはっきりしっかりとしているのだろう」
というようなことを川端康成先生も言っていたそうですが、たしかにそうだなあ。と思う今日この頃です。

サイン会ありがとうございました&雑誌Cobalt発売中

  • 2012/04/02 00:34

名古屋・星野書店さんでのサイン会はおかげさまで無事終了しました。
お足元の悪い中、来てくださった皆さん、本当にありがとうございました! 私も楽しいひとときを過ごすことができました。
作家稼業は基本こもりがちで内向きになりがちですが、読者の皆さんと直接ふれあう機会があるのは、とてもありがたいことです。
活力をいただきました。
今回、私の隣には清宮編集長がいらっしゃったんですが、トレードマークの頭メガネに鋭く突っ込みをいれてる読者さんがいらっしゃって、すごいウケてしまいました(爆笑してたのは、そのせいです。そこ来るかと…)。皆さん観察力がおありですね。
反対側におられた女性編集の方は、ずっと雑誌コバルトを読んでらした方には懐かしの「みさぽん」さんです。去年コバルト編集部に戻ってこられて、頼もしい限りです。
コバルトもますますパワーアップしてますね。

というわけで、雑誌Cobalt5月号が発売してます。
「炎の蜃気楼幕末編 獅子燃える」掲載しています。
幕末編は歴史上の人物がちらほら絡んでくるので、書いている方も華やかで楽しいです。今回はついに土佐弁の「あのひと」が!
直江とはいかにニアミスさせるかに苦心(?)しました。
30代のクールな景虎を書ける幕末編は、邂逅編とはだいぶ雰囲気が違うのでギャップが見所だと思います。あと年齢差が逆転して、年下の直江が見られます。
ほたか先生のカラー扉絵も大変素敵なので、ぜひチェックしてみてくださいね。

邂逅編、本日発売日

  • 2012/03/30 14:06

ファイル 823-1.jpg

本日、新刊『炎の蜃気楼邂逅編 真皓き残響 神隠地帯』(コバルト文庫)発売です。
帯にありますように邂逅編もいよいよクライマックス突入です。
スタートから15年、ゆっくりとしたペースではありましたが、景虎たち夜叉衆の初めを描いてきたこのシリーズ。いわば戦国編とも言えますが、当初の目標は充分描ききったかと。
そんなわけで今回はクライマックスもまだ序盤ですが、框との闘いを通して彼らがどんな形でこれからの400年に繋がる答を見つけるか。見届けてもらえれば、と存じます。
よろしくお願いします。

近況&明日発売です。

  • 2012/03/29 21:13

ちょっとお疲れモードになってしまい、気分転換に奈良に行ってきました。無量の取材で行って以来なので一年ぶりの奈良です。
JR奈良駅付近がえらい変わっててびっくりです。
あと、去年秋にできた東大寺ミュージアムが想像していたよりも立派で、うきうきしました。改修中の三月堂から、いま不空羂索観音と日光・月光菩薩が出張中なんですが、いまなら「微笑む月光菩薩」が見られます。ライティングのせいだと思いますが、こんな福々しい月光菩薩は初めてです! こっちまでニコニコしちゃったくらいなので、皆さんも機会があったら是非。
東大寺史研究所や図書館なども入っているそうで、聞くだにわくわくします。
今回は雨に祟られて博物館系を回ったのですが、奈良文化財研究所に併設されてる平城宮跡資料館も見応えありました。遺跡発掘や保存のあれこれの展示はさすがといいますか。参考になりました。
結局取材っぽくなっちゃって、あんまり気は休まらなかったのがアレですが、奈良に行くと自分に帰れるなあ、とつくづく。
自分を取り戻せるといいますか。
ほっとしました。

さて『プラネット・サファリ』が発売されてから10日ほど経ちました。今回は痛快で明快なアクション+サスペンスに徹しようと思い、きびきびとした展開と文体を心がけました。書いているうちにもっと深めてみたい面・掘り下げてみたい面(人間とは相容れない部分を持つ動物としてのブルーとオルトの関係とか)的なものも見えてきたので、続刊ではそこを表現できたらと思います。
不思議なもので、一冊の本にまとまると見えてくるもの、というのがあります。そういう意味で続きものは深め甲斐があります。ミラージュもそんな感じでしたので、この方法が自分には向いてるのかもしれません。『無量』にもそういう部分を見つけたので、いずれ形にできれば、と。

そして明日は『邂逅編』の発売日です。
明後日には幕末編を掲載してる『雑誌Cobalt5月号』も発売です。ほたか先生のカラー扉つきですので、どうぞお楽しみに。

そうそう。明後日はサイン会の日でもあります。
まだ整理券は余裕ありますので(ええ。定員200名というのは、恐らくあくまで私の体力の限界値ですので)ふとお時間ができた方、ふと気が向いたかたも是非いらしてくださいね。お待ちしております

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