Diary

2020年12月の日記

炎の蜃気楼オンラインくじ始まってます。

  • 2020/12/03 16:20

11月は〆切もなく少しゆっくり過ごせました。
ぼちぼち次の執筆に取りかかっております。
デビュー30周年企画も一段落しまして、慌ただしさも一段落。
最近色々と思うところもあって今までとは心境も変わってきております。
一山越えたんだな、と。
自分自身とじっくり語り合いながら、今後の道も考えていきたいと思います。

さて、12月1日よりプリズムチャンスさんで
炎の蜃気楼のオンラインくじが始まっています。
本編でイラスト担当してくださった東城先生と浜田先生のイラスト等をグッズ化。A賞からE賞まで取りそろえてます。
とても令和らしいレアな企画ですので、気になる方はぜひチャレンジしてみてくださいね。
そして、

12月16日 コミカライズ版『炎の蜃気楼R(リブート)』
       第1巻発売 作画/浜田翔子先生
       (ボニータコミックス/秋田書店)

いよいよコミックス発売。
こちらもよろしくお願いします!

コミカライズ『炎の蜃気楼R』第1巻発売中

  • 2020/12/31 12:22

1033.JPG

すっかり更新が遅くなりましたが、

『炎の蜃気楼R(リブート)』第1巻 作画/浜田翔子先生

秋田書店ボニータ・コミックスさんから発売しております。

20数年ぶりに再起動した浜田先生の描くミラージュ。
原作2巻『緋の残影』からのコミカライズとなります。
学園ホラーのテイストで始まった初期のミラージュの味わいが一番出ている巻だと思います。舞台も城北高校ですし。
森野紗織……ひさしぶりだな、おまえ……。と感慨深く。
あと30年経ってから見る成田先輩は非常にすてきで、びっくりしました。
(バレーボールの試合の審判しているところが一押しです)
高耶と直江と綾子ねえさんのトリオもほほえましく。

つい一年前までミラージュのコミカライズがまた楽しめることになるとは思ってもみなかったので、秋田書店さんと浜田翔子先生には感謝しかありません。
月刊連載は気力も体力もいる作業だとお聞きします。
お体に気をつけて。くれぐれも。
私も陰ながらサポートしていきたいと思います。

続きは月刊ミステリー・ボニータにて連載中です。
1月発売はミラージュの付録もつくとか。
コミックス購入するとARアプリで高耶と直江と写真が撮れたりしますので
そちらも楽しんでくださいね。
よろしくお願いします。

2020年を振り返りまして(1)

  • 2020/12/31 13:04

というわけで2020年も残すところあと数時間となりました。
今年はどなた様にとっても大変な一年でしたね。
まさかこうもマスクが手放せない世の中になろうとは。
私のような元から在宅という仕事のものにとってさえ精神的にきつい時間でした。取材に行けずに急遽内容が変わったりもしましたし。

そんな中、今年は『青春と読書』さんで「荒野は群青に染まりて」の連載がありました。
月刊連載というのは『sari-sari』さん以来でしかも今回は出版社の情報誌という場所。毎回30枚ほどでしたが著者校正も含めて次から次へと続けて書くのはなかなか気忙しく(しかも文庫書き下ろしも並行していたので)
筋力を鍛えられたなと。
終戦直後、大陸から引き揚げてきた少年が、未知の土地で…しかも焼け野原の東京で生きていく姿を描く中で、不思議と私自身、内なる力が湧いてくるのを感じました。
いろんな資料をみて頭の中で当時の様子を生み出すのですが、まだまだ及ばない。本当はこんなもんじゃない、もっとシビアで容赦ない物事がたくさんあったはず、と自分の尻を叩き、五感を研ぎ澄まし、想像し―。
群青と赤城の疑似兄弟感は共に生き残るための絆に端を発し、強い関係が育まれていく過程に何かひとの根と根が繋がるために必要なものが見えた気がします。
目新しいもの、時代の気分をすくいとったもの……そういうものがたくさん世の中を賑わせますが、今の私はそういうものよりも根っこのほうに関心があるようです。
その姿勢は『遺跡発掘師は笑わない』のほうにも現れていたと思います。
人間の根、世の中の根、時代の根、歴史の根。
地味かもしれないけれど、ドラマを生むのは、その根の強さかもしれません。

そのかたわら、『炎の蜃気楼』シリーズ30周年ということで各方面で盛り上げていただきました。
アニメのBD-BOX発売(アニプレックス)コミカライズ『炎の蜃気楼R』(秋田書店)『炎の蜃気楼セレクション』(集英社)……オンラインくじ(プリズムチャンス)まで!
私はセレクションの短編連作を書く他は、対談や監修として関わりました。
関さん&速水さんとのトークイベントも楽しかったですし、よい思い出になりました。
すでに完結した作品にこうやって企画本ができたり、コミカライズ企画が始まったりできるのは、本当にありがたいことです。
長くミラージュを愛してくださった皆さんへの感謝が伝わっていたら嬉しいです。

今年はコミカライズは睦月ムンク先生の『遺跡発掘師は笑わない ほうらいの海翡翠』が無事完結し、バトンタッチするかのように浜田先生の『炎の蜃気楼R』が始まりました。
遺跡発掘師~のほうはとにかく、発掘作業のあれこれから古い遺物から与那国島の地下洞窟まで。小説で書くのは簡単だけど、それを絵にするのはえらいことやで!という取材も含めて大変なお仕事だったと思います。繊細でドラマティックな表情をみせる無量たちの姿に小説を書く上での刺激を受けました。
ミラージュのほうは、20数年ぶりということで、引き受けてくださった浜田先生のご覚悟は並ならぬものがあったと思います。読者さんが感じることは予想ができる分、それでもやる、とおっしゃってくださったお気持ちが何よりもうれしいです。
おふたかたとも漫画家としてのタイプはまったくちがいますが、それぞれに素晴らしいお仕事をされて、原作者としてはこれ以上ないくらい幸福です。
睦月先生、浜田先生、大変お疲れ様でした。
そして、引き続きよろしくお願いします。
(→長くなりましたのでつづきます)

2020年を振り返りまして(2)

  • 2020/12/31 13:50

(→つづきます)
コロナ禍のもと、私は「荒野は~」を書いていたことが不思議と心強かったです。あたたかい家も奪われて先も見えない中でへこたれかけながらも前を向く群青たちの姿に、いつしか私自身が力づけられていました。
読むひとにとってもそうであれたなら、とも思いました。
読書とはひとつの娯楽。ひとつのエンターテインメント。
なぜひとには娯楽が必要なのか。そういうこともこの一年で考えさせられました。
ドラマは心強さを生む。
次はどうなるんだろうという思いが、明日生きる楽しみになる。
楽しみが明日に続いていくことが、そのひとつになれる作品を生むことが、私たちの仕事なのだと思います。

来年は今年得た気づきをしっかりと形にしていきたい。
2021年も桑原水菜作品は皆さんの傍らにある存在であり続けたいと思います。

大変な日々はまだまだ続きそうですが
どうぞ皆さん、身も心も健やかでありますように。
どなたさまも、よいお年をお迎えください。

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