Diary

2014年12月の日記

12月は新刊2冊

  • 2014/12/09 21:28

お久しぶりです。やっと日記を更新できます。
さて、TOPの「今後の予定」にありますとおり、12月の新刊は2冊ございます。

12月25日 『遺跡発掘師は笑わない ほうらいの海翡翠』角川文庫
12月26日 『炎の蜃気楼昭和編 霧氷街ブルース』集英社コバルト文庫

『遺跡発掘師~』のほうは「西原無量のレリック・ファイル」シリーズを改題しまして、文庫化の運びとなりました。一巻目の奈良編です。
装画は単行本でもおなじみの睦月ムンク先生です。描き下ろしの表紙イラスト、無量がヒーローっぽくてかっこいいのに、可愛いです。
内容は単行本にいくぶん加筆修正しました。
トレジャーディガーの異名をとる発掘師・無量の活躍が文庫で楽しめます。
未読の方も既読の方も、是非お手にとってみてください。

『昭和編』のほうは早くも四巻目です。
内容もいよいよ本格的に織田との戦いに突入という感じで、登場人物たちの心もぐぐっと動きだします。そんなところにも注目しながら読んでいただければ、と思います。
今回は、高嶋先生が登場人物紹介のイラストを頑張ってくださいまして、どっと増量しております。長秀のビジュアルも初登場。めっちゃかっこいいのでお楽しみに。

そのようなわけで、年末年始のお供に是非よろしくお願いいたします。
来週の土日はいよいよバスツアーとのことで。
昨日も、辻プロデューサーと富田さん・荒牧さん・林さんが打ち合わせに余念がなかった模様です。参加される方はいっしょに楽しみましょう。

ではでは、また!

本日『遺跡発掘師は笑わない』発売

  • 2014/12/25 19:18

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こんにちは。バスツアーも無事終了しまして、ようやく日常に戻ってきました。
(ツアー中の様子はTwitterのほうで逐一RT等させてもらってましたので、よければ見てやってください。また改めてここにも書きますね)

さて、本日『遺跡発掘師は笑わない ほうらいの海翡翠』(角川文庫)発売です!
旧題「西原無量のレリック・ファイル」シリーズの第1巻奈良編を改題・加筆修正の上、文庫化しました。
右手に「笑う鬼の顔に似た熱傷痕」がある主人公・西原無量(さいばらむりょう)が遺跡発掘にまつわる事件と遺物の謎に迫ります。
今回は、奈良の古墳が舞台。
無量の幼なじみで文化庁職員の相良忍(さがらしのぶ)との再会から、発掘調査は思わぬ方向へと展開していきます。
装画は、おなじみの睦月ムンク先生です!
とってもヒーローっぽいけれど、手に握っているのは武器ではなく移植ゴテというとこがポイントです!
そして、解説を、声優でエッセイストの池澤春菜さんが書いてくださいました。
春菜さんとはコバルトのWebラジオなどで何度かお会いしたことがありますが、大変な読書家でいらっしゃいます。そんな春菜さんに書いていただけて光栄です!

シリーズタイトルは、各所からの要請で改題と相成りましたが、これからも西原無量シリーズと呼んでいきたいと思います。
さほど間をおかずに続刊の「出雲王のみささぎ」のほうも文庫化される予定です。
まだ未読の方、単行本で読まれた方も、是非是非!
よろしくお願いします!

本日『霧氷街ブルース』発売

  • 2014/12/26 20:44

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さて、引き続きまして、本日は『炎の蜃気楼昭和編 霧氷街ブルース』が発売です。
昭和編も、早いもので四巻目。
直江が通う医大で不発弾の爆発事故が起こったのをきっかけに、学生たちが皆、同じ夢を見るという怪現象が蔓延しはじめます。
信長の本格参戦で、夜叉衆vs織田の戦いも熾烈になっていきます。
そして、動き出す景虎・直江・美奈子の三人の関係。
前巻までは一巻完結形式でしたが、今回からは長めになりまして、お話の「前編」となっています。
登場人物紹介では、新たに、長秀・勝長・高坂・執行・ハンドウが加わりました。
夜叉衆のビジュアルも揃い踏みとなりまして、見応えあります。
(その分、挿絵が今回はなくてごめんなさい)
景虎(加瀬)と信長(朽木)ふたりの緊張感溢れる対峙も、見所です。
どうぞお見逃しなく。

よろしくお願いします!

2014年を振り返って その1

  • 2014/12/31 01:36

早いもので今年もあと残すところ今日一日となりました。
今年は年の瀬ぎりぎりまで公私ともにバタバタしてしまいまして……。
駆け足気味にはなりますが、2014年を振り返ってみたいと思います。

■『炎の蜃気楼 昭和編』シリーズ
今年は「昭和編に始まり、昭和編に終わる」という一年でした。
「炎の蜃気楼」シリーズ、去年末に邂逅編が終了し、最後のシリーズとしまして「昭和編」が新たに始まったわけですが、
おかげさまで好評をいただきまして、四巻まで出すことができました。
景虎が年上で、直江が年下という、本編とは逆転した立ち位置にしたことで、ふたりの今までにない一面や関係性が書けたのが新鮮でした。
(まあ、年下直江自体は、幕末編でもやってますが)
また昭和三十年代が舞台ということで、当時の世相を絡めた事件・風俗を描くのも自分自身、腕が鳴りました。難しいですけれども、そういう土台をきっちり作った上で、物語を展開させることで、より彼らの生きた世界というものを浮かび上がらせられるのではないかと思いました。
脇キャラを単なる脇キャラにせず、厚みをもって描くことも目標でした。
ミラージュは元々、群像劇としての切り口もできる物語ですから、そこはしっかり描きたいところでもあります。
4巻からいよいよ、織田との戦いも本格化し、景虎・直江・美奈子の関係も動いていきます。ますます加速しながら、掘削する……そんな展開になるよう、がんばります。

■『弥次喜多化かし道中』
今年は唯一、昭和編以外で出た新作でした。
時代物は『箱根たんでむ』以来でしたが、今回は主人公は人外で、旅ものです。
『箱根たんでむ』は駕籠かきで、旅のお手伝いをするほうでしたが、今度は旅をするほうです。できるだけ肩の力が入らずに読める作品、を目指して書きました。
初めて私の地元「多摩」を舞台にした作品でもあります。
多摩のたぬきというと『平成たぬき合戦ぽんぽこ』が思い浮かぶと思いますが、実際、まだいるようです。きつねも。谷保のあたりにいるようです。
私事になりますが、私の書く時代劇、ふだん、小説を読まないうちの母が喜んで読んでくれるのが、実はとても嬉しかったりします。
小説を読み慣れない方でも読んでいただける作品なのかなとも。
実は、当初「箱根編」まで収録するはずだったのですが、ペーズ数の関係で、以下続刊になっております。皆様、よろしくお願いいたします。

■『西原無量のレリック・ファイル』シリーズ→『遺跡発掘師は笑わない ほうらいの海翡翠』と改題しまして、このたび文庫化しました。
加筆修正しております。電子書籍版も出ていますので、よければそちらも
続く「出雲王のみささぎ」「まだれいなの十字架」も、さほど間を置かず、文庫化する予定です。

それと夏~秋にかけてずっととりかかっていた角川さんでの新作、当初は年内に出る予定だったのですが、執筆に少々時間を要してしまい、来年に持ち越しとなってます。
単行本で出る予定です。もしかしたら先行で、またsari-sariさんなどに載るかもしれません。
小説に関しては、以上です。

 

2014年を振り返って その2

  • 2014/12/31 01:38

そして、今年一番大きな出来事といえば、昭和編の舞台化でした。
改めて書こうとすると、本当に気持ちがいっぱいになり、言葉が出てこないのですが、
まさか自分の作品がこのような形で舞台に載せていただけるなんて、思ってもみなかったので、純粋にただひたすらありがたく……。
スタッフ・キャストの意気込み・熱量・技術……そのすべてに、感銘を受けるばかりでした。本当に今更ながら、大変なことが実現したのだなあ、と。
感謝の気持ちでいっぱいです。
生身の人間が演じるということの重さを、ひしひしと感じ、受け止めました。
あらためて書く書く、といいながら、なかなか書き出せないほどに、私の中では、大きすぎるほどの衝撃であり、感興だったのだと思います。
私自身も、スタッフキャストの皆さんから刺激を受け、また学ぶことも多かった。
このような人間関係を築けたこと、それは大きな財産になったと思います。
しかも、舞台のみならず、バスツアーまで!!
読者の皆さんと行くツアーは、まずこのきっかけで、今でなければ、実現できなかったことを思うと、何もかもがタイミングをはかったように、機が熟したように、かなったのだなあと思います。
富田さん、荒牧さん、林さん……お疲れ様でした。
ツアー中ずっと私の近くにいてくれた安田さん、カンフェティの皆さん、
そして、すべてのきっかけである辻プロデューサー。
ありがとうございました!

さてさて、本当に駆け足で振り返ったので、何かとりこぼしてることがありそうですが、来年も、しっかり地に足をつけて、がんばっていきたいと思います。
なかなか若い頃と同じペースではできないことも増えてきていますが、
そこは年の功でカバーしつつ(笑)濃度高く意識しつつ、一行一行、大事に書いていきたいと思います。

今年も桑原作品を手にとっていただき、ありがとうございました。
来年もまた小説でお会いできたらと思います。
応援よろしくお願いいたします。
それでは皆さん、よいお年を!

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