Diary

2012年09月の日記

黒薔薇、発売しております。

  • 2012/09/01 21:15

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『黒薔薇ミズナのBL講座』リブレ出版より発売しました。
大変久しぶりのエッセイ本でございます。
2005~2009年にかけて『be-BOY Phoenix』というコミック・アンソロジーのカバー下で連載していたエッセイ「ミズナ塾」(旧題)を一冊にまとめたものです。「黒薔薇ミズナ」なる謎の人物に扮して様々なBLお題について、あの手この手の切り口で語りまくっております。
書籍にまとめるにあたって特別講座二本と書き下ろし小説も収録しました。書き下ろし小説はここでしか読めない読み切りもの(コメディっぽいのは珍しいかも。もちろんBL)です。
連載時には毎回いろんな先生方が素敵なcutを描いてくださいました。そちらもほぼ収録させていただき大変贅沢な作りになりました。
そして帯は門地かおり先生です。中身のテーマを一枚に全部突っ込んだ見事なイラストになっております。
先生方ありがとうございました!

ちょっと連載から時間が経ってることもあって、時事ネタが若干古くなったりしてるところもありますが、ご愛敬ということで大目に見てやってくださいませ。あと、エロ率高いです!下ネタに耐性のある方だけ読んでやってください! でないと、つらいことになります!
というわけで、少々マニアックな一冊ですが、洒落とエロが受け入れられる方には是非お手にとっていただきたく…。
よろしくお願いします。

新作『箱根たんでむ』発売

  • 2012/09/21 06:12

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新刊『箱根たんでむ 駕籠かきゼンワビ疾駆帖』(集英社文庫)発売しました。書き下ろしの新作時代小説です。
江戸時代の箱根路を舞台に、若い駕籠かきコンビ(漸吉と侘助)の奮闘と成長をえがきます。中短編連作ですので、一冊に四話分という構成です。時代小説ですが敷居は高くありませんので、普段あまり時代小説は読まない方にも楽しんでいただけると思います。
装画はトミイマサコ先生です。POPな色合いに味付けされた歌川広重の浮世絵とイキのいいゼンワビコンビという素敵なカバーが目印です。
新作時代小説ということで、準備期間も含めると二年近くかかってまして、ようやく世に出せてホッとしております。
箱根は東海道一の難所で関所もあり、温泉もあり、と題材には事欠きません。東海道をいく旅人たちや箱根で生きる人々とのふれあいをとおして、主人公たちが成長していく姿を描ければ、と思っております。
(個人的にはおタネ婆さんが結構気に入ってます…笑)
よろしくお願いします。

それから発売に合わせまして雑誌『青春と読書』(集英社)にて、やはり集英社文庫から書き下ろし新作を発表されます谷瑞恵先生と対談をしました。同じコバルト出身ということで楽しくお喋りさせていただきました。谷先生の新作は素敵な時計屋さんが登場する現代物だそうで、私も読ませていただくのが楽しみです。
あわせて、よろしくお願い致します。

サイト開設8周年のご挨拶

  • 2012/09/23 06:47

桑原水菜公式サイト「Mizuna.info」もおかげさまで本日開設8周年を迎えました。
これもいつも見に来てくださる皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
本当ならば記念プチノベルなどを書きたかったのですが、いかんせん、ただいまケツカッチンのシュラバ中でして、今年もちょっと書くことができませんでした。楽しみにしていた方がおられましたら、申し訳ありません。

振り返ると、この一年は、現代物、SF、時代物、BL……と何やら節操なく書いてるように見える私ですが、節操がないつもりでは決してなく、お仕事を受けた順に真面目に書いていたら、こうなっていたというものでして。
編集者の方の注文に応じて自在に「それでしたら、こういうものが書けますよ」と提示できるのも作家の仕事だと思いますので、いまは自分で自分に先入観をもったり枠にはめたりすることなく、いただいたご注文に応えることでキャパシティを拡げていければ、と。
とはいえ、書いているうちに自分の目指したいところも自ずとクリアになっていくと思います。(シリーズ物でなく完全な)一冊完結のがっつりしたやつにも挑戦したいので、そのためにも日々アンテナを張り、ますます見聞も拡げたいところです。このトシになって思うのですが、何をするにせよ、土台が一番大事です。

当面は、新作やシリーズ物の続編を織り交ぜながら、書いていく感じになると思います。
以前のような「シリーズ物だけで冊数ふた桁」みたいな形ではなくなっていくと思いますが、その分、一冊一冊のぎゅっと感をあげていければと。
そのためには十分な準備期間も必要なので、ますますぼーっとしてはいられません。日々充実を目指したいです。…といいつつ、ぼーとしちゃいますが;;

読者の皆様と一緒に年齢を重ねていけるのは嬉しいことです。
年齢を重ねれば、社会での立場や役割も若い頃とは全く違ってきますし、考え方や感じ方も変わっていきます。小説などの創作物に求めるものも違ってくるのではないでしょうか。
そういうものに自分の書くものがお応えできるかどうかは、わかりませんが、ずっと読んできてくださった方にも、お久しぶりの方にも「あ、桑原さんだ」と思ってホッとしてもらえるような存在であれれば、と思います。
そして新しい読者の方とも(積極的に)出会っていきたいです。
この一年も、よろしくお願い致します。

※ツイッター(@mizunakuwabara)もやっております。よろしければ是非。

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