Diary

2017年11月の日記

舞台『炎の蜃気楼昭和編 紅蓮坂ブルース』総括3

  • 2017/11/01 11:54

(続き)
せっかくなので個人的に印象深かったシーンをつらつら箇条書きで列挙します。
●プロジェクションマッピングがさらにグレードアップ(振霊法とかとか)
●全ての一対一のシーンに思い入れ…景虎と美奈子、美奈子と直江、景虎と蘭丸、景虎と長秀、信長と景虎、直江と高坂、直江と蘭丸等々、
●ラストレガーロ(涙)朽木とマリー、社長、マサのシーンが古き良き昭和の日活アクション映画のよう…信長の石原裕次郎感、マリーの「撃つわ」
●景虎の毘沙門刀殺陣。「核爆発起きてたもんな」とまっすんさん。
●色部さんの裂炸調伏(錫杖つき)新アクション満載
●八海大活躍(溜めが大事)
●石鎚山の人柱の女性(稽古場で「いっそ殺して女」と呼ばれていた)と小料理屋の女将を演じた金子さんが「いっそ殺して女がその後、小料理屋で元気で働きだして…」と冗談言ってて、そうしか見えなくなり……。
●直江のぼっちゃん→喪服→黒トレンチ(革手袋つき)尚紀を脱ぎ捨てて「ただの直江」になっていく変化。回重ねるごとに深化。
●信長の発動シーン。目つぶし(照明用語)しょった信長が神々しく。
●鉄二の初念動力。「んにゅーーー」
●鉄二と長秀の鍋囲み小芝居。
●年下少年を守る直江に、高耶を守る橘み…と言っていた友人。
●景虎と美奈子、赤マフラーと曼珠沙華。音楽こみで美。声張らない素の景虎新鮮
●直江と美奈子、熾烈
●最年少初舞台だった木寺さん。上からの「南無阿弥陀仏」
●六王教の幹部。菅原さんのど迫力のボス感。キーワード「我らが奪う」
●前回の自衛官から警察官(丸めがね)な北村さん。公務員撃ち。
●色部さんと晴家と石太郎。マリーちゃんのべろべろばあ、色部さんの「おねむ、だったみたいだあ」
●直江・長秀・高坂というレアな3人アクション。グーチョキパー。
●高坂華麗アクション。高坂たのしそう。「生まれ変わったら高坂になりたい」といっていたひとが知人にふたり。
●殺陣衆七変化。マサさんの階段から後ろ飛び。
●空港。記者の皆さんのリアクション個性豊か。
●夜叉衆のアクションSEに属性が。景虎は炎、直江は氷、長秀は雷、晴家は風、色部さんは……。
●衣装の考証。安保反対の皆さん。美奈子のほっかむりとか。
●いなせな長秀。必死仕事人になれる。景虎との悪友感。
●山仕様の新衣装。晴家、長秀、色部さん。なにげに今季流行のチェック。
●直江と景虎のすれちがい調伏
●景虎の橋脚爆破
●景虎と直江の天目山。美奈子母性。
●けんしんこう……!?にやられるふたり。
●ハンチング帽おつかれ。
まだまだありますが、行がいっぱいになってしまったのでこのへんで。

舞台『炎の蜃気楼昭和編 紅蓮坂ブルース』総括4(終)

  • 2017/11/01 12:55

(続き)
そして毎回、舞台裏を知るたびに、舞台というものは見えないところでたくさんのスタッフの皆さんが作り上げたものの結晶なのだということを実感します。
二次元…ですらないかもしれないキャラを、三次元にて体現するのに必要な方々。いつも明るいヘアメイクの皆さん、延々と衣装の手入れをされてる働き者の衣装の皆さん。美術、小道具、照明、音響、映像……皆さんのスタッフワークには、最後の最後まで上を目指していく職人魂を感じました。
そしてそれらをひっくるめて舞台にあげる舞台監督さん!すごい。
いつも素敵なパンフレットや生写真を撮ってくださる宮坂カメラマンも観に来ておられ……。
演出助手の矢本さんは今回もひたすら頼もしく。演出部の皆さんも。
当日の会場運営を仕切るトライフルの皆さんも。
他にも、私の目には映っていないところでたくさんの方がたずさわっておられことと存じます。
原作者として心から御礼申し上げます。

とても個人的になのですが、この舞台の演出は私の好きなところど真ん中なので、
何度でも観たいと思いますし、大切な作品をこのような素晴らしい舞台にしていただけたことは本当に幸福なことだと思っております。
演出家の伊勢さん。今回も素晴らしい演出でこの世界を舞台にあげてくださって、ありがとうございました。

そして辻プロデューサー。
まるで荒天にさしかかった船のようだった今回の舞台。
その全ての決断を担われる重さというものは、私には計り知れませんが、力強い意志と決断力には、いつも感銘を受けております。
舞台にするには難しいこの作品。それでも続きを作り上げようと、真正面から、挑戦に溢れた姿勢と覚悟をもって臨まれたことに、感謝いたします。
体調も崩しておられた中で、最後まで本当にありがとうございました。

この舞台をみて最終巻を書けること、本当にありがたく思っております。
たぶん観なかった時の数倍の熱をこめて、書けるのではないかと思います。
「最終巻を書く先生の励みになるよう」と仰ってくださった辻さん、そして富田さんはじめとする皆さんのお気持ち、しっかりと受け止めて、最後までこの昭和編を書き切りたいと思います。

最後に観に来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。
(プレゼントやお手紙もありがとうございます)
観客がいっしょに舞台をつくっていると感じる、なにか力強い熱と緊張感を、いつも客席から感じます。
全ての皆さんへの感謝は、最終巻の執筆という形でお返ししたいと思います。
がんばります。

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