Diary

お伊勢まいりにいってきました2

  • 2014/02/13 01:42

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(続きです)
さて伊勢から近鉄特急で桜井駅へ。
年に一度は来ている感のある桜井界隈ですが、今回は「伊勢→三輪山」コースをやってみたくてですね。大神神社も(伊勢神宮ほどではないですが)参拝客が結構いて、お正月のにぎわいの余韻が……。
ひととおり参拝して、その足で、山辺の道を歩き、桧原(ひばら)神社に向かいました。
桧原神社……「元伊勢」とも呼ばれてまして、昔、崇神天皇がもともと宮中でまつっていた天照大神を外へ遷すことにしたそうなんですが、その場所「倭笠縫邑」はここ、といわれてるそうです(場所は諸説あります)。

その後、さらに遷ることになって伊勢に至るんですが、その御杖代となった倭姫命は、はるか琵琶湖のほうを、ぐるーとまわって伊勢にたどりついた、と伝わってるのを思うと、特急で山をぶちぬいて正味一時間半ほどで着いてしまえるのが、なにやら申し訳ない気も……。

そんな由来のところなので、ご朱印帳の見開きで、伊勢神宮のとなりに、ぜひ並べたかったという。
さほど広くはないけれど、すがすがしい雰囲気の神社です。
実は、西原無量シリーズの一巻目(「ほうらいの海翡翠」)で舞台になりました。無量と忍がきています。ここの近くに茅原大墓古墳があって、当時発掘をしていたので、作中の遺跡のモデルにもさせてもらいました。
前回訪れた時は、雪がちらついてましたが、今回は青空で、さわやかでした。
途中、お店で食べたぜんざいがおいしかったです。体に沁みた。あったまりました。

桜井市埋蔵文化財センターでやってる箸墓の特別展示をみたかったのですが、……休館日でした(またやってしまった)。
でも、念願をかなえられて満足しました。

画像は、桧原神社の鳥居から望む二上山。

お伊勢まいりにいってきました

  • 2014/02/02 19:50

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今年一本目の原稿も無事あがりまして、二本目に取りかかっております。
先月は、久しぶりに伊勢神宮におまいりしてきました。
一月であることと、式年遷宮(ご正殿のお引っ越しは終わりましたが、神宮には他にもたくさんお社があるので、まだ続いているとのお話です)で参拝が増えていることもあってか、大変賑わっておりました。
実は十年ぶりくらいでして。
本編のラストにあたる「伊勢編」の取材で訪れたっきりでした。
駅から外宮をつなぐ参道が広く新しくなっていたり、おかげ町の食べ歩きが充実してたり……と往年の「お伊勢参り」で旅人たちが味わったであろうウキウキ感があって、前回よりも楽しかったです。
遷宮したばかりの新しいご正殿は、まだ檜の香りがしていて、なんともすがすがしい気分でおまいりできました。
衛士さんの冬服は、相変わらず素敵。あの黒コートが素敵。
ちなみに内宮の境内には、にわとりが放し飼いされているんですが、ひとの多さにまぎれて、めんどりが参集殿に入ってしまいまして……。売店の上にいい感じに止まり木になりそうな梁があったのを見つけたらしく、そこに飛び乗ってしまうというハプニングが。
巫女さんが慌てて払い落とし(笑)にかかってましたが、にわとりって思いの外、高くとぶんだな……と感心しました。
ミラージュの伊勢編は大詰めで、いまだに執筆してた当時を思い出すと、胃のあたりがつらくなるんですが、十年経ってそれも(多少は)よい思い出になってきたように思えます。
翌日は、近鉄特急に乗って奈良へ。
三輪山へ行ってきました。
長くなりましたので、続きはまた次回。

冬のミラージュ祭、応募はお早めに。

  • 2014/01/24 03:31

さて。今年はこちらの日記の方もちゃんと更新したいな……と思いながら、また間が空いてしまいました。
近況報告など。

昭和編を書くようになってから、よく本編を見返すのですが、気分をあげるための助けになってくれるのが、数々のメディアミックスです。
(というわけで、Twitterのまとめみたいになっちゃいますが)

大河ドラマに荒木村重が出てると聞き及んで「みなぎわの反逆者」のOVAを久しぶりに見ました。おかげで私の中で村重が熱いです。……何度目でしょう(笑)
(前にも書いたかもしれませんが)OVA「みなぎわ」は原作以上に、綾子姉さんと村重が束の間、心を通わすという部分をとても丁寧に描いてくださったので、切なさが胸に迫りますね(しかも村重ビジュアルが男前)。
綾子姉さんと慎太郎さん、村重とだし。お互いの想いが交錯してぐっときます。
わたし的には、村重(と慎太郎さん)役を郷田ほづみさんが演じてくださったのが、サプライズ的にうれしくてですね。郷田さんといえば、わたしの中では真っ先に「装甲騎兵ボトムズ」のキリコですよ! 打ち上げでお会いできた時は「うはあ」と舞い上がりました。
アクションシーンもたぎりますね。天狗たちとかかわいいし……室井監督とスタッフの皆さん、その節は本当にありがとうございました。
みなぎわは、サントラも気に入っていて最近またよく聴いてます。
昭和編始まった機会に、皆さんもぜひまた見たり聞いたりしてみてください。

というわけで、わたしはいま何をしているかと言いますと、新作を手がけてます。時代ものです。初めてお仕事する出版社さんですので、緊張しておりますが、よい形に仕上げられたら、と。
昭和編のほうは、続きは春頃です。あまりお待たせせずにすむかと。
一巻は重版かかった分がそろそろできあがるので、本日あたりから店頭などでも見つけてもらえるようになるのではないかと。
冬のミラージュ祭り、応募〆切は今月末ですので、まだの方はどうぞお早めに。

お正月気分も……

  • 2014/01/12 23:22

どんど焼が終わると、さすがにお正月気分も消えて、日常に戻る気がしますね。
コメント欄にお正月メッセージをくださった皆さん、ありがとうございました!
本のご感想も。大変うれしかったです。
すべて一年の活力にさせていただきます!
(※コメントの受付は終了しました)

昭和編もおかげさまで良いスタートが切れた模様です。
さっそく重版もかかりまして、編集部の方々も喜んでくれています。これも皆様のおかげと感謝しております。
なかなか店頭で見つからない、という方もいらっしゃるかと思いますが、もうしばらくお待ちくださいね(ご注文していただければ間違いないかと)。
冬のミラージュ祭(小冊子の全員サービス)は〆切が今月いっぱい(1/31)なので、申し込みはどうぞお早めに。

真冬のミラージュ祭については、webコバルトをごらんくださいませ。http://cobalt.shueisha.co.jp/fair/mirage/


中にはミラージュはごぶさた……な方もいらっしゃると思います。
懐かしいご友人などにもこの機会に是非「昭和編が始まったよ~」と知らせてもらえると、私もうれしいですし、旧交を温めるきっかけに……なるといいなと思います!(笑)
読んで、もし面白かったら、是非。

まだちょっとネタバレは控えますので、内容については触れませんが、
雑誌Cobalt1月号のふろくのほうで、キャラデザの名前が「???」になってた人の正体も、新刊読んでもらえれば判明すると思います。
雑誌Cobaltも発売中ですので、あわせてどうぞ。

webコバルト「昭和編 夜啼鳥ブルース」特集ページはこちらから。
http://cobalt.shueisha.co.jp/osusume/mirage-showa/index.html

謹賀新年2014

  • 2014/01/01 17:42

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あけましておめでとうございます。
こちらは穏やかな年明けを迎えました。
今年も年越しを箱根で過ごしてきましたが、朝、珍しく初日の出を拝むことができまして、幸先よいな、と喜んでおります。丸く紅に燃える美しい日の出でした。
夜は夜で、くっきりと輝く北斗七星がひときわ美しく、圧倒されました。
太陽と星から、パワーをもらったようで、ほくほくしてました。
(温泉もほくほくしてました)
さて今年の抱負は……と考えて、しばらくキーボードを打つ手が止まってしまいましたが、えーと。とにかく文武両道でですね、健康に留意しつつ体力をつけて、昭和編を着々と盛り上げたいです。さらに新作にも貪欲に挑みたいです。
周囲の助言には謙虚にありつつ、自分が進みたいと望む方向をしっかりと見据えて、流されることなく、目の前の仕事に向き合っていけたらと思います。
本年も、桑原作品をよろしくお願いいたします!

(お正月の間だけコメント欄開けておきますので、よろしければ、お気軽にあけおめメッセージなど是非いただけると喜びます。Twitterでもウェルカムです)

※コメントの受付は終了しました

2013年を振り返って。その2

  • 2013/12/30 20:05

(続きです)

■「炎の蜃気楼 邂逅編 真皓き残響 生死流転」
一年ぶりの邂逅編。完結巻でした。
16年続いたとは言っても、結構、数年単位で間が空いたりしていたので、ペースとしてはゆっくりでしたが、その分じっくり書けたと思います。
四百年前という時間的な距離感を、どう表現するか、に頭を悩ませました。
邂逅編→幕末編→昭和編、と進むに従って、徐々に本編の彼らに近づいていくのが感じてもらえるのではないかと思います。
しかし時代物はやっぱり大変ですね。ほたか乱先生、大変お疲れ様でした。

■「炎の蜃気楼 昭和編 夜啼鳥ブルース」
というわけで、昭和編です。まだ書き終えたばかりですが、本当に皆さん読まれる前から戦々兢々とされているのが伝わってきたので、期待にこたえてどろどろを……と思う一方で、そこまで恐怖せずに楽しく読んでもらいたい、と言う気持ちも大きかったので、そのへんの工夫は怠りなきよう、心がけてみました。
昭和三十年代映画風味を入れてみたり、往年の少女漫画風味にしてみたり。遊び心もいれてみました。個人的に結構気に入っているのは、坂口くんです。担当さんは、マリーがお気に入りのようです。
結末は決まっているけれど、描きようによっては、どのようにも展開できる、すごく料理しがいがある物語だと思うので、頑張っていきたいと思います。

この他にも、リブレ出版さんの小説b-Boyで「人魚島」「アベル」という二作を書かせていただきました。これらはいずれ単行本になるといいなと思います。
それから、漫画原作のほうも! 連載が無事終わりました。

■「イルゲネス 偽翼の交響曲」作画・石据カチル先生
いやあ、終わりましたね。前シリーズと合わせて全8巻。
コミックシリーズは、フォンたちの軍学校時代を描くというものでしたので、軍というより学園物(しかも全寮制)でした。初々しかったフォンもすっかり成長して、たくましくなりました。
「偽翼~」では、セカンド・システムに翻弄される人造体たちの悲哀を描きたいと思っていたので、ギャビィたちとの対立や交流を通してフォンが感じ取ったものが、伝わればいいな、と思います。イルゲネスシリーズも根強いファンの皆さんから応援をいただき、ありがとうございました。
カチル先生お疲れ様でした!どんどん進化する姿に頼もしくも、わくわくしていました。カチル先生の描き出す世界は、本当に魅力的です。真摯な姿勢も。ますますのご活躍、楽しみにしております!

■「焔の柩」作画・よしゆき先生
全三巻。こちらもマッグガーデンで連載していました。イルゲネスの新シリーズと連載が重なったこともあり「多武峰洸」というペンネームを使わせてもらいました。
密林の王国に、現代からタイムスリップした少年と、その対である冷徹な王子の運命的な出会いから始まる物語でした。ちょっと少年漫画っぽい雰囲気もあって、ヒロインとの恋あり、複雑な親子関係あり、と色々膨らませる要素があったので、もうちょっと長さがあれば、じっくり描けたのに……と思うところもありますが、なにはともあれ、無事にラストシーンまでたどり着けてよかった。
よしゆき先生には、体調を崩されたり、震災の影響を受けたり……と、本当に大変だった中、よくぞ書き切ってくださったと思います。お疲れ様でした。「生きているなあ」と思えるキャラを描く、よしゆき先生の力強い筆致が魅力的でした。これを最初のステップとして、是非今後も頑張っていただきたいです。次回作も期待しております!

以上、一年間を大急ぎで振り返りました。
漫画原作が一段落しましたので、来年は小説に集中です。
昭和編を着々と進めつつ、声をかけてくださってから大変お待たせしている出版社さんでの新作や、角川さんでの単刊の新作など、すでに来年もやることいっぱいですが、一作一作を大切に丁寧に着々と、執筆していきたいと思います。

読者の皆さんには、今年一年おつきあいいただき、ありがとうございました。
私もすでに作家生活・四半世紀を目前にしてますが、何年にもわたって書いていると、読む方々もライフステージが変わっていきますよね。
そんな中で、お久しぶりの方も、中にはいらっしゃったかと思います。
人生の時々で、何度も出会えるというのは、作家冥利につきます。
(ともに年を重ね)目が肥えているであろう皆さんにも満足してもらえるような作品を書いていけるよう努力したいと思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。

それでは、皆様、よいお年をお迎えください。

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