Diary

2013年を振り返って。その2

  • 2013/12/30 20:05

(続きです)

■「炎の蜃気楼 邂逅編 真皓き残響 生死流転」
一年ぶりの邂逅編。完結巻でした。
16年続いたとは言っても、結構、数年単位で間が空いたりしていたので、ペースとしてはゆっくりでしたが、その分じっくり書けたと思います。
四百年前という時間的な距離感を、どう表現するか、に頭を悩ませました。
邂逅編→幕末編→昭和編、と進むに従って、徐々に本編の彼らに近づいていくのが感じてもらえるのではないかと思います。
しかし時代物はやっぱり大変ですね。ほたか乱先生、大変お疲れ様でした。

■「炎の蜃気楼 昭和編 夜啼鳥ブルース」
というわけで、昭和編です。まだ書き終えたばかりですが、本当に皆さん読まれる前から戦々兢々とされているのが伝わってきたので、期待にこたえてどろどろを……と思う一方で、そこまで恐怖せずに楽しく読んでもらいたい、と言う気持ちも大きかったので、そのへんの工夫は怠りなきよう、心がけてみました。
昭和三十年代映画風味を入れてみたり、往年の少女漫画風味にしてみたり。遊び心もいれてみました。個人的に結構気に入っているのは、坂口くんです。担当さんは、マリーがお気に入りのようです。
結末は決まっているけれど、描きようによっては、どのようにも展開できる、すごく料理しがいがある物語だと思うので、頑張っていきたいと思います。

この他にも、リブレ出版さんの小説b-Boyで「人魚島」「アベル」という二作を書かせていただきました。これらはいずれ単行本になるといいなと思います。
それから、漫画原作のほうも! 連載が無事終わりました。

■「イルゲネス 偽翼の交響曲」作画・石据カチル先生
いやあ、終わりましたね。前シリーズと合わせて全8巻。
コミックシリーズは、フォンたちの軍学校時代を描くというものでしたので、軍というより学園物(しかも全寮制)でした。初々しかったフォンもすっかり成長して、たくましくなりました。
「偽翼~」では、セカンド・システムに翻弄される人造体たちの悲哀を描きたいと思っていたので、ギャビィたちとの対立や交流を通してフォンが感じ取ったものが、伝わればいいな、と思います。イルゲネスシリーズも根強いファンの皆さんから応援をいただき、ありがとうございました。
カチル先生お疲れ様でした!どんどん進化する姿に頼もしくも、わくわくしていました。カチル先生の描き出す世界は、本当に魅力的です。真摯な姿勢も。ますますのご活躍、楽しみにしております!

■「焔の柩」作画・よしゆき先生
全三巻。こちらもマッグガーデンで連載していました。イルゲネスの新シリーズと連載が重なったこともあり「多武峰洸」というペンネームを使わせてもらいました。
密林の王国に、現代からタイムスリップした少年と、その対である冷徹な王子の運命的な出会いから始まる物語でした。ちょっと少年漫画っぽい雰囲気もあって、ヒロインとの恋あり、複雑な親子関係あり、と色々膨らませる要素があったので、もうちょっと長さがあれば、じっくり描けたのに……と思うところもありますが、なにはともあれ、無事にラストシーンまでたどり着けてよかった。
よしゆき先生には、体調を崩されたり、震災の影響を受けたり……と、本当に大変だった中、よくぞ書き切ってくださったと思います。お疲れ様でした。「生きているなあ」と思えるキャラを描く、よしゆき先生の力強い筆致が魅力的でした。これを最初のステップとして、是非今後も頑張っていただきたいです。次回作も期待しております!

以上、一年間を大急ぎで振り返りました。
漫画原作が一段落しましたので、来年は小説に集中です。
昭和編を着々と進めつつ、声をかけてくださってから大変お待たせしている出版社さんでの新作や、角川さんでの単刊の新作など、すでに来年もやることいっぱいですが、一作一作を大切に丁寧に着々と、執筆していきたいと思います。

読者の皆さんには、今年一年おつきあいいただき、ありがとうございました。
私もすでに作家生活・四半世紀を目前にしてますが、何年にもわたって書いていると、読む方々もライフステージが変わっていきますよね。
そんな中で、お久しぶりの方も、中にはいらっしゃったかと思います。
人生の時々で、何度も出会えるというのは、作家冥利につきます。
(ともに年を重ね)目が肥えているであろう皆さんにも満足してもらえるような作品を書いていけるよう努力したいと思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。

それでは、皆様、よいお年をお迎えください。

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