Diary

『炎の蜃気楼セレクション』発売日です

  • 2020/11/26 18:29

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道にはらはらと落ちるもみじがかわいらしく、
季節の変わり目を感じるようになりました。
さて、本日は

新刊『炎の蜃気楼セレクション』集英社

発売日でございます。
ミラージュ30周年記念のイラスト集&書き下ろし小説の企画本です。
歴代イラストを担当してくださった
東城和実先生、浜田翔子先生、ほたか乱先生、高嶋上総先生
の御四方が手がけてくださったカバーイラストに加え、
描き下ろしイラストも収録。
懐かしいカレンダーやテレカなどのカラーイラストやモノクロ口絵なども。
読者様からお寄せいただいたお宝画像コーナーも。
カバー題字は、舞台『炎の蜃気楼 昭和編』で景虎役を演じてくださった俳優で書道デザイナーでもある富田翔さんです。
カバー下の表紙も。ありがとうございました。

書き下ろし小説は46pの短編連作。
文庫では約三分の一強くらいのボリュームがあります。
三年ぶりに書いたミラージュですが、ブランクを感じずに書くことができました。これも30年つきあってきた小説の力ですね。

特設サイトも本日よりオープンしています。
帯にあるパスワードで入れます。
いろんなコンテンツがございます。
毎月更新される予定ですので、ぜひ遊びにいらしてくださいね。

というわけでミラージュ30周年、
長きにわたる応援ありがとうございます。
デビュー作がこれだけ長く続き、長く愛してくださる読者さんとなおも新しく出会ってくれる読者さんと……。
この小説を生かしてくださっているのは、皆さんのあたたかい思いなのだなとしみじみとありがたく感じております。
この一冊に感謝の思いをこめました。
どうぞお手にとってみてください。

ミラージュはずっとここにあります。
いつでもページを開いて、彼らに会いにきてくださいね。




新刊『遺跡発掘師は笑わない あの時代に続く空』発売日です

  • 2020/11/21 05:14

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続きまして、
発売日第二弾です。

『遺跡発掘師は笑わない あの時代に続く空』角川文庫
(装画 睦月ムンク先生)
本日発売です!

無量シリーズも第12巻となりました。
今回は短編集・第2弾。
書き下ろし短編を4本収録しております。以下お品書きです。

第1話 佐々木家の庭、掘るべからず
第2話 あの時代に続く空
第3話 神がかりの少年は笑った
第4話 縄文カフェへようこそ

江戸を発掘する歴史ミステリー風な第1話、鶴谷さんと無量がタッグを組む第2話、無量15歳と亀石との出会いを描く第3話、忍が小さな博物館再生に挑む第4話となっております。
実は元々用意していた題材がコロナで取材できなかったため、急遽、短編集という形になりました。
遺跡発掘で捏造事件を起こした祖父に手を焼かれた無量がどうして遺跡発掘を始めたのか、というあたりも書いてみたかったので、よい機会となりました。
睦月先生の爽やかなカバーイラストのような読み口になっております。
歴史はむずかしいと感じる方にも楽しんでいただける一冊となっておりますので、ぜひ!

そして次巻にもさっそくとりかかっております。
やっと取材にも行けました。
どうぞお楽しみに!

「荒野は群青に染まりて」最終回掲載

  • 2020/11/21 04:43

さて、今週来週と発売日が続きます。
まずはこちらから。

『青春と読書』12月号(集英社)発売しました。
「荒野は群青に染まりて」第13回(最終回)掲載しております。

終戦直後の東京で、ともに生き抜いてきた群青と赤城。
群青は共に見た夢を「守るため」に赤城を対峙します。
ふたりがそれぞれに示す決断とは。

Re°先生の扉絵は、最終回にふさわしく美しいです。
毎回とても素敵で、私自身、いろんなイメージを喚起されました。
Re°先生、お疲れ様でした。ありがとうございました。

そのようなわけで、約一年間にわたった連載も無事ゴールすることができました。
最後までおつきあいしてくださって、ありがとうございました。
この作品は連載分に加筆修正を加えて集英社さんから刊行される予定です。
青年編の構想もあるので、そちらも形にできるようにがんばります。
応援よろしくお願いします!

そして、本日
新刊『遺跡発掘師は笑わない あの時代に続く空』角川書店
発売です!
こちらもよろしくお願いします。

文庫デビュー30周年に寄せて

  • 2020/11/02 11:58

本日、11月2日は『炎の蜃気楼』第一巻の発売からちょうど30年。
桑原水菜文庫デビューからちょうど30年となりました。

ミラージュについてはちょいちょい語ってますし、またどこかで語る機会もあると思いますので、こちらでは作家業30周年について書きますね。

気がつけば、人生の半分以上を作家として過ごしておりました。
この浮き沈みの烈しい業界で、これだけ長くコンスタントにお仕事をさせてもらえるのは本当にありがたいことです。
常々思うのは「信頼される作家」であり続けたいということで、それはお仕事をいただく出版社さんはもちろんのこと、何よりも読者さんの信頼を得つづけるというのがとても大事で、かつ大変なことでもある、と。
信頼という形自体も色々で、抽象的ではありますが。
三十年続けてきて思うのは、もちろん「期待される作家」であることは商業小説というフィールドである限り欠かせない条件ではあるのですが、それ以前に大事なのは「このひとなら大丈夫」という信頼感なのだなと。
その信頼に応えるためには、自己管理も必要ですし、心や生活が乱れないことも大事。
続ければ続けるほど、地に足をつける大切さが身にしみます。
平常心があるから、物語の中での波瀾万丈に心が耐えられるのだなと思うようになりました。
執筆する上でのこだわりは変化していきます。
吐き出し続けた時期、深掘りした時期、精度にこだわった時期……。
そうやって少しずつ作風も変わるので、読者の方が求めるものとはちがっていったりもしたことでしょう。
それでも私が作品に真摯であり続ければ、芯は変わらないはず。
そこに「桑原水菜」が「桑原水菜」であるゆえんがあるからです。
それが作家としてのブランドの根幹になるのだろうと。

長く続けていく上で、読者さんによっては「求めるものはそれじゃない」というようになる方もいるでしょう。同時に「それ」を新たな面として楽しんでくださる方もいるでしょう。新たな出会いもあるかもしれない。
大事なのは、変化を恐れず、かつ芯を据え続けること。
それなのだろうと思います。

30年で何冊書いたでしょう。130冊くらい?
どの作品もそれぞれに思い入れがあります。
読んでくださった方がいたから、続けることができました。
体力のほうは40代前半より今のほうが確実にありますが(ジム通いのおかげ)ちょっとの無理で体から怒られることも増えました。
これからはなお節制を心がけ、次の作品に集中できるよう、身のまわりも整えていきたいと思います。

そして、信頼と期待を寄せてもらえる作家でい続けられるよう。
これからも一語一語大切に書き続けていきますね。

30年間ありがとうございました!
これからもよろしくお願いします!

荒野は~第12回&セレクションもろもろ

  • 2020/10/20 10:00

すっかり肌寒くなってきましたね。
そんな中、先日購入した羊毛ベッドパッドがさっそく活躍してます。
ふかふかで天国のよう…。毎日寝るのが楽しみです。

さて、本日『青春と読書』11月号発売です。
「荒野は群青に染まりて」第12回、掲載しております。
連載も残すところあと一回。クライマックスお見逃し無く。

『炎の蜃気楼セレクション』の書き下ろし小説も、無事完成しました。
邂逅編から本編に至るまでの、短編連作を描きました。
原稿用紙でおよそ計100枚という、なかなかなボリュームです。
(私も最初SSと思い込んでましたが、これは立派な短編です)
ミラージュを書いたのは3年ぶりでしたが、まったくブランクを感じず筆が進みました。30年の杵柄は伊達ではなかった……。
Twitterでは書影も発表されましたね。
題字を担当してくださったのは、俳優で書道デザイナーでもある富田翔さんです。
俳優として活動する傍ら、書も披露されており、(舞台で拝見した)書風がミラージュの世界観ともとても合っていて編集部ともども感銘を受けておりました。
景虎役をつとめたご縁もあり、今回は書家として一筆振るっていただくことに。快く引き受けてくださり、感謝です。
書は絵画にも通じるものがあり、イラスト集である今回のカバーは「ミラージュを漢字一文字で表す」というコンセプト。
一筆入魂の「毘」
とても素敵ですので、ぜひ手にとってみてください。

さて来月は、群青の最終回、無量の新刊、セレクション…と盛りだくさんです。
お楽しみに。

 

9月も盛りだくさんで。

  • 2020/09/19 21:57

短かった猛暑の夏が過ぎ、すっかり秋めいてきました。
この一ヶ月は〆切に追われて、こちらの更新もしそびれてしまってました。
遅くなりましたが、この一ヶ月に発表したもろもろです。

□「荒野は群青に染まりて」第10回&第11回
 「青春と読書」9月号のお知らせもしない間に10月号も発売してしまいました。
 両号とも掲載しております。
 群青18歳になりました。
 赤城の過去が明らかになり、物語にも急展開が。
 残すところ連載もあと二回。クライマックスに向けてがんばります。

□「炎の蜃気楼BD-BOX特典 WEBイベント配信開始
 コロナウィルスの影響でWEB配信になりましたイベント。
 こちらも9月4日より配信開始しております。
 TOPから公式サイトに飛べますので、ご購入の方はそちらへどうぞ。
 高耶役の関俊彦さんと直江役の速水奨さんと一緒に楽しくお喋りいたしました。
 まるで同窓会のようで、相変わらず息の合ったおふたりのやりとりに感動。
 司会の増島プロデューサーとのかけあいも楽しく。
 懐かしい振り返りをいたしました。
 関さんと速水さん、まさに声優界のレジェンドとして第一線で活躍されておられるおふたりに大変刺激を受けました。
 常に進化と深化されていくおふたりのようになりたく。
 皆さんにも楽しんでいただけていたら光栄です。
 12月31日まで配信してますので、これからご購入の方も、ぜひ。
 
□「炎の蜃気楼R」(作画浜田翔子先生)
 『ミステリーボニータ』10月号(秋田書店)も発売しました。
 コミカライズ第二回は私も大好きなあのシーンです。
 令和に再始動したコミカライズミラージュ。新鮮な気持ちで読ませてもらってます。
 浜田先生、がんばって!

 今年はデビュー&ミラージュ30周年で何かと賑やかですね。
 そちらも進めつつ、無量や群青の原稿も粛々と進めていこうと思います。
 よろしくお願いします!

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