Diary

新刊のお知らせです。+桜の季節に。

  • 2020/03/28 17:02

今年は桜の開花も早く、私の地元ではいまが満開。
まもなく桜吹雪に包まれるのではないかと思います。
新刊のお知らせです。

4月24日発売
『遺跡発掘師は笑わない 鬼ヶ島の証明』(角川文庫)
 装画 睦月ムンク先生

次の舞台は、瀬戸内海。桃太郎伝説を掘ります!
どうぞお楽しみに。そして。
コミックビーズログで連載中のコミック版『遺跡発掘師は笑わない ほうらいの海翡翠』(作画 睦月ムンク先生)がいよいよ最終回を迎えます。
とても素敵な終わり方でした。
原作を知っている方も知らない方も、是非読んでください。
コミックスは3巻まで発売しております。
睦月先生、本当にお疲れ様でした!

今年は本当に大変な春となりましたね。
10年前に亡くなった父が、重い肺炎でした。
集中治療室で人工呼吸器につながれた父の姿は、いまも目に焼き付いています。
気管切開してカニューレを入れて、薬で眠り続けて胸だけが機械的に上下している姿は本当に痛々しかった。
三週間かけてなんとか集中治療室を出ても、そのあと、カニューレがとれるまで数ヶ月かかりました。(併発した脳梗塞のせいもあったのですが)
あのときまで私は肺炎の怖さを知りませんでした。
風邪をこじらせた父が近所の病院に入院しても数日で退院すると思ってました。
一週間後、急変した時は、ほんの一、二時間前まで話して笑って、ごはんも食べていたそうです。
そういう患者さんが日に何十人も担ぎ込まれてきたら、確かに病院はパンクしてしまいます。
そうならないよう、大切なひとをそういうふうにさせないよう、細心の注意を払って、この状況を乗り越えたいですね。
とはいえ、過度に不安になってしまっては、かえって弱ってしまいますから、
安心できるものや安心できる方法をちゃんと確保して。
楽しむことや笑うことも大切に。
本当に辛い時、しんどい時、ユーモアを忘れずにいられるひとは強い。
私の小説もみなさんの楽しみのひとつになれますように。

『ダ・ヴィンチ』4月号発売しました

  • 2020/03/10 16:41

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3月に入ってから、近所のシジュウカラたちがツツピーツツピーと
元気に鳴きかわし始めました。
メジロたちのささ鳴きにも春を感じます。

さて『ダ・ヴィンチ』4月号(KADOKAWA)が発売されました。
今月号は「少女小説特集」とのことで、インタビューコーナーにて90年代コバルトやミラージュのお話などさせていただきました。
私が書いてきたものは決して「王道」と呼べる少女小説ではありませんでしたが、
多くの「少女」たちが熱い想いをぶつけてきてくれた作品でもあり、
これもひとつの「少女小説」の形だったと今は思います。
特集のほうではとても懐かしい作品等も取り上げられていますのでぜひ。

そうだ。インタビューの写真、ミラステでもお世話になりました茂木美緒さんにヘアメイクしていただきました。
今回もとても素敵に仕上げていただき、ありがとうございました!

新型肺炎の騒ぎが日々の暮らしにも影響して、
どうも気持ちがぎすぎすしたり、ざわざわしたりする方もいらっしゃるかと。
そんなときは、好きな小説を手にとって、ぱらっとでいいから眺めてみてください。
少し気持ちが和むかもしれません。
おだやかな春がやってくることを祈りまして。

「荒野は~」連載第四回です。&なつかしの……。

  • 2020/02/25 02:05

『青春と読書』3月号(集英社)発売しました。
「荒野は群青に染まりて」連載第四回、掲載しております!

Re°(りど)先生の扉絵の空気感が、毎回とても沁みます。
赤城の哀愁漂う背中が、すてき。
今回はスリリングな展開。
月イチ連載は無量の長崎編以来で、ある程度書きためをしているのですが、
それでもすぐに追いついてしまうので油断ができない。ドキドキ。
どんどん書かないとすぐ次の〆切が来るのは、月イチならではです。
がんばります。

さて、その間に雑誌『ダ・ヴィンチ』(KADOKAWA)さんのインタビューがございました。
来月号のテーマは「少女小説」特集ということで、ミラージュのことなどお話させてもらいました。20代の頃など思い出して、楽しかったです。
コバルトで青春時代を過ごした方にはぜひおすすめです。
3月6日(金)発売です。


今年はデビュー30周年ということで、
来し方を振り返る機会が多いのですが、
先日はBlu-rayのブックレットの某企画にも参加してきました。
長いおつきあいになった方々ともお話させてもらい、同窓会のよう。
年齢を重ねるのは、宝物が増えていくようで、幸せなことだなと。

小説のほうは、無量の新作のほうがそろそろ告知できそうなので、
もうしばらくお待ちくださいませ。

炎の蜃気楼アニメシリーズBlu-raydisk box発売決定

  • 2020/02/16 00:04

こんにちは!順調に花粉も飛び始め、どきどきしております。
Twitterにてお知らせしました通り、

『炎の蜃気楼』アニメ(TVシリーズ13話&OVA3話)の
Blu-ray Disk BOX が 5月27日に発売します!

ミラージュ30周年を記念しまして、満を持しての発売です。
東城先生と浜田先生による描き下ろしの三方背ケース入り。
ブックレットも入っております。
さらにキャストさんが登壇するイベントの応募券入りです。
店舗別の特典もいろいろございますので、

詳しくはアニプレックスさんの公式サイトにてご確認くださいませ。

アニメ「炎の蜃気楼」ティザーサイト
https://aniplex.co.jp/mirage/bdbox

Twitter公式アカウント
https://twitter.com/mirage_anime

(LINEとFacebookアカウントもあります)

TVシリーズからはすでに18年!!
みればきっと当時のことが鮮やかによみがえってくるはず。
ぜひお手元に!

2020年もよろしくお願いします。

  • 2020/02/05 17:09

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

年が明けてから早一ヶ月経ってしまいました。
気がつけば、節分も過ぎ、陽射しには春の気配も感じられるようになりましたね。
お年始のご挨拶が今頃になってしまって、ごめんなさい。
年末年始から続いた〆切マラソンもなんとか山を越えまして、
ようやく一息つけました。
心のお正月を迎えられた感じです。

さて、2020年。
今年はデビュー30周年の節目になります。
ついこの間20周年を迎えたばかりという気分でしたが、早いですね。
Twitterにも書きましたが、積み重ねてきたものに満足せず、もっともっと桑原水菜の世界を広げていきたいですし、深めていきたいです。
磨くべきところを磨いて、ここが限界だと思ってもその先に行けるよう、
挑戦を続けていきたく。

とはいいながら、元来、面倒くさがり屋で書き始めるまではモダモダして、毎回毎回「これちゃんと書き上がるんだろうか」と胃を痛めつつよろよろ原稿に向かうのは、相変わらずであります。
三つ子の魂百まで。
ここまでくれば、これがスタイルと開き直って、貫いていこう、かと。
そのための体力もつけていこうと。

思う次第です。

当面は、遺跡発掘師シリーズと「荒野は群青に染まりて」の連載の両輪で。
30周年ということで、また何かあるかもしれませんが、決まりましたら、追ってお知らせしていきますね。

そして、睦月ムンク先生のコミカライズ版『遺跡発掘師は笑わない ほうらいの海翡翠』もいよいよ佳境に入ってきました。
2016年からなので、三年半。長い時間をかけて、毎回毎回、高いクオリティーを維持した作画に、いつも刺激を受けております。
無量や萌絵や忍たち、登場人物の表情が、物語が進むにつれ、どんどん目が離せなくなっていき、場所の空気感とともに、みんなが生きている。生きてる人間の表情だなあ! と引き込まれております。
あれだけ情報量の多い作品を漫画にするのは、大変だったと思います。
睦月先生、ゴールまであと少し、がんばって!
コミカライズ版は、すごく読みやすいです。
無量シリーズはまだ読んだことのないかたも、ぜひ。
ただいま、B's-LOG COMICS(KADOKAWA)から3巻まで発売中です。
ぜひぜひ!

というわけで、『青春と読書2月号』も発売中です。
「荒野は群青に染まりて」第三回、掲載しております。
Re°(りど)先生の扉絵も毎回素敵なので、こちらもぜひ。

2020年も何卒よろしくお願いいたします!

 

連載第二回、掲載です。

  • 2019/12/26 21:22

遅ればせながら、集英社のPR誌『青春と読書』1月号発売しました。
新作『荒野は群青に染まりて』の第二回、掲載しております。
扉絵はRe°(りど)先生。
今回は謎の男・赤城を描いてくださいました。
すてきですので是非!

『荒野は~』は終戦直後から物語が始まりますが、
引き揚げ経験のある方からお話を聞いたり、手記を読んだりしまして、当時のご苦労や時局の混乱ぶりを知れば知るほど、個々の方の思いがずしりと重く、その分、筆も鉛のように重くなって、書き進めるのが難しいと感じたりもしたのですが、
ここから、どうやって前に進んでいったのか、
私自身、筆を通してわずかずつながら体感している気がします。
ある限りの想像力を搾りだしつつ、書き進めていく所存です。
物語はまだ始まったばかり。

『青春と読書』お近くの書店さんで取り扱っていない時は、
定期購読もございます。
(先着200名様に無料贈呈というのもあるようなので、詳しくは集英社文芸HP等をチェックしてみてください)
またWebマガジンCobaltで、試し読みもできます。
よろしくお願いします。

年の瀬も押し迫ってきました。
今年は久しぶりに年末年始がシュラバでして
毎年年末にはまとめの雑感を日記にあげているのですが、
今年は更新できないかもしれません。

今年の仕事は遺跡発掘師シリーズ続編と新作の立ち上げが中心でした。
世界にはまだまだ勉強しなきゃいけないことがたくさんあるな、と
実感した一年でもありました。
12月の前半に波状攻撃みたいに体調がた落ちしてしまったので、
自分を過信せず健康に留意して
来年もがんばっていきたいと思います。
2020年も桑原水菜作品をよろしくお願いいたします!

それでは原稿頑張ります!
良いお年を!

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