Diary

2017年をふりかえって その2

  • 2017/12/30 22:53

(続き)

そして今年は作品関連のトークイベントと舞台化が。

7月に行われた明正堂アトレ上野店さん主催のトークイベント&サイン会は、無量の元寇編を語るというものでした。
名物書店員・増山さんの冴え渡る仕切りのもと、楽しくお話させてもらいました。
アットホームな雰囲気に包まれ、とても温かいお時間でしたね。
明正堂様には本当にいつも素敵なフェアやイベントを、ありがとうございます!
今年も増山さんの熱さに刺激を受け、ますます頑張らねば、と思いました。
増山さん、スタッフの皆さん、ありがとうございました!

10月には舞台「炎の蜃気楼 昭和編 紅蓮坂ブルース」シアター1010で上演されました。
メインキャストが何名か交代し、続投キャストの皆さんとともに更なる熱い舞台を生み出してくださいました。今回は本当にきつい登り坂でしたが、スタッフとキャストの皆さんの団結と志によって、素晴らしい舞台に。
よくぞここまでたどり着けた、と初日の舞台を観ながら胸が熱くなってしまいました。
二年前のミラージュ25周年のお誕生イベントの後、「今日が私の人生のピークかも」といった私に辻プロデューサーがかけてくれた言葉「まだまだこんなもんじゃありません。これからです」という言葉がすごく響いてきて、毎回毎回超えてくる舞台に、背中を押してもらいました。
最後まで熱を落とさず書き続けられたのは、伴走してくれた舞台のおかげです。
ありがとう。

今年一年も、とても濃密でした。読んでくださった皆さんのおかげです。
ありがとうございます。
この年末にミラージュシリーズという大仕事を終え、少し休養などもとりながら、
今後の方向性などをじっくり考える時間ももちつつ、様々なことを吸収することも忘れず、しっかりと仕事をしていきたいと思います。
皆さんの心に残る小説を書くことが、私の仕事です。
がんばります。

2017年もおつきあいいただき、ありがとうございました。
2018年も桑原作品をよろしくお願いいたします。

2017年をふりかえって その1

  • 2017/12/30 22:16

そのようなわけで、今年もあと一日。
ざっとになりますが、一年を振り返っておこうと思います。
今年刊行されたのは、

5月 『遺跡発掘師は笑わない 元寇船の眠る海』(角川文庫)
7月 『遺跡発掘師は笑わない 元寇船の紡ぐ夢』(角川文庫)
8月 『炎の蜃気楼 昭和編 涅槃月ブルース』(集英社コバルト文庫)
9月 『アベル ~サタンに造られし魂~』(リブレ)
12月 『炎の蜃気楼 昭和編 散華行ブルース』(集英社コバルト文庫)

以上5冊でした。
ほぼ去年と同じくミラージュと遺跡発掘師の2シリーズの新作と、リブレさんから一本。

遺跡発掘師シリーズは、北九州・元寇編。
水中発掘という題材は、非常に興味深いものでした。
(松浦市教育委員会の内野様、ご協力ありがとうございました)
大陸との玄関口である北九州の歴史はエキサイティング。鷹島や唐津、福岡にも何度か足を運びました。歴史+海洋冒険小説的な色合いも出せたのではないかと。
手応えのある前後編でした。

「アベル」は第一話を書いたのが3、4年前でしたが、担当さんと「臆面も無く我々世代の中二感全開でいきましょう!」という目標のもと、執筆した作品でした。往年の怪奇ファンタジーの味わいを描くのが楽しかったです。

ミラージュ昭和編。はついにクライマックス。
阿蘇に舞台を移してからは書くのも苦行なエピソードの連続でしたが、執筆メンタルも鍛えられましたし、このエピソードだったからこそ、最後まで緊張感を保ち続けることができたのではないかと思います。
今年一番の大きな目標は、ミラージュを環結させること、でしたので、いま読者の皆さんからの反応を受けて、私自身も大きな仕事をやり終えたという気持ちでいっぱいです。
ここにたどり着けたことで、過去編を書いて本当によかった、と心から思えました。
そしてミラージュは本編の40巻で終わらないでよかった。
この昭和編の最終巻が、ゴールでよかった、と。
スタートがゴールであったことが、きっといちばんよい形だったのだと思います。

新刊帯についてる小冊子のプレゼント、ぜひ応募してください。そこでもう少し語れるかなと思います。

そして、メディアミックスでは、

2月 『遺跡発掘師は笑わない ほうらいの海翡翠1』作画 睦月ムンク先生
    (ビーズログ・コミック)

が発売されました。睦月先生の手によって描かれるコミック版無量!
ついにコミックスにまとまり、感無量!
丁寧な作画とわかりやすいビジュアルで、無量の世界が一気に広がりました。
連載はその後も着々と進み、来年には2巻も発売できるかと。
楽しみです。よろしくお願いします! 

環結記念サイン会inアニメイト渋谷

  • 2017/12/30 21:57

12月27日アニメイト渋谷さんにて、
『炎の蜃気楼 昭和編』環結記念サイン会が行われました。
年末の平日夜という日程にもかかわらず、たくさんの方にご来場いただきありがとうございました!

会場内はとても素敵なディスプレイ!
等身大タペストリーには胸が熱くなりました。
BGMには懐かしいイメージアルバム。
くすみ先生と藤井咲耶先生からのお花も!ありがとうございます!

そしてなんと!急遽、舞台の景虎役・富田翔さんと長秀役・五十嵐麻朝さんが、プライベートの貴重な時間を割いて駆けつけてくれて、お手伝いをしてくださいました。
感激です。おふたりとも本当にありがとうございます!
ご参加の皆さんに私から用意しました御礼のお花を、おひとりおひとりに渡してくださいました。

そして、高嶋上総先生が脱稿直後に書き下ろしてくださった「加瀬少年」のイラストも。
本当に素敵で!!高嶋先生は「ほんの落書きです」と仰ってたのですが、こんな素晴らしい落書き!!私の宝物になりました。
舞台の衣装のハンチング帽と一緒に飾らせてもらいました。


今回のサイン会はミラージュの最終巻とあって、感慨深い時間となりました。
思わず泣き出してしまう方もたくさんいて、私ももらい泣きしそうになりました。
「中学・高校から読んでます」という方から「二ヶ月前から読み始めました」という方まで、様々な読者さんが集まってくださって、これまでの歳月を噛みしめつつ、新しい読者さんとの出会いにも心震え、幸せとしかいいようにないひとときに。
本当にありがとうございます。

 

いつも慌ただしくなってしまうサイン会なのですが、今回はじっくり参加者の皆さんに御礼を伝えたく、思いの外の長丁場になってしまい、お待たせしてしまった方には本当にごめんなさい。


おかげでおひとりおひとりの名前も書いて、しっかり握手もできて、感謝を伝えられたのではないかと思います。
とても温かい空気の中、お祝いをしてもらえて、ミラージュという作品も、私という作家も、世界一幸せだと感じました。
生涯忘れられないサイン会になったと思います。

アニメイト渋谷店のスタッフの皆さん、(株)アニメイト様、集英社の皆さん。長丁場、大変お疲れ様でした。駆けつけてくれた高校時代からの親友Aちゃんも、ありがとう。
いただいたお手紙やプレゼント、お花も……!
嬉しいです。
皆さんから伝えてもらった想いや言葉を胸に刻んで、
生涯の糧にしたいと思います。

本当にありがとうございました。

『炎の蜃気楼 昭和編 散華行ブルース』発売

  • 2017/12/26 15:42

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本日、『炎の蜃気楼 昭和編 散華行ブルース』(集英社コバルト文庫)
発売しました。

ついにこの日がやってまいりました。
いまは無事に本にしてもらい、店頭に並び、皆さんにお届けできることに、
ひたすら感謝の思いでいっぱいです。
27年前に始まった『炎の蜃気楼』シリーズ。
約14年前に本編が完結して、それからさらに13年。
過去を巡ってきた物語は、始まりの場所にたどり着き、環結しました。
この日を迎えられたのも、ひとえに今日まで長く読み続けてきてくださった皆さんのおかげです。
本当にありがとうございました。

昭和編。書いている時は「20数年前の自分からの宿題」だと思っていましたが、
いまは「20数年前の自分からのギフト」だと思えるようになりました。
昭和編は後ろのほうに行くほど、力の要るお話で、
たぶん今の自分の経験と技量がついたからこそ、書けたもののように思えます。
この物語が書けてよかった。

最後の1冊、応援してきてくださった皆さんには、ぜひ見届けて欲しいと思います。
最後までありがとうございました。

舞台『炎の蜃気楼昭和編 紅蓮坂ブルース』総括4(終)

  • 2017/11/01 12:55

(続き)
そして毎回、舞台裏を知るたびに、舞台というものは見えないところでたくさんのスタッフの皆さんが作り上げたものの結晶なのだということを実感します。
二次元…ですらないかもしれないキャラを、三次元にて体現するのに必要な方々。いつも明るいヘアメイクの皆さん、延々と衣装の手入れをされてる働き者の衣装の皆さん。美術、小道具、照明、音響、映像……皆さんのスタッフワークには、最後の最後まで上を目指していく職人魂を感じました。
そしてそれらをひっくるめて舞台にあげる舞台監督さん!すごい。
いつも素敵なパンフレットや生写真を撮ってくださる宮坂カメラマンも観に来ておられ……。
演出助手の矢本さんは今回もひたすら頼もしく。演出部の皆さんも。
当日の会場運営を仕切るトライフルの皆さんも。
他にも、私の目には映っていないところでたくさんの方がたずさわっておられことと存じます。
原作者として心から御礼申し上げます。

とても個人的になのですが、この舞台の演出は私の好きなところど真ん中なので、
何度でも観たいと思いますし、大切な作品をこのような素晴らしい舞台にしていただけたことは本当に幸福なことだと思っております。
演出家の伊勢さん。今回も素晴らしい演出でこの世界を舞台にあげてくださって、ありがとうございました。

そして辻プロデューサー。
まるで荒天にさしかかった船のようだった今回の舞台。
その全ての決断を担われる重さというものは、私には計り知れませんが、力強い意志と決断力には、いつも感銘を受けております。
舞台にするには難しいこの作品。それでも続きを作り上げようと、真正面から、挑戦に溢れた姿勢と覚悟をもって臨まれたことに、感謝いたします。
体調も崩しておられた中で、最後まで本当にありがとうございました。

この舞台をみて最終巻を書けること、本当にありがたく思っております。
たぶん観なかった時の数倍の熱をこめて、書けるのではないかと思います。
「最終巻を書く先生の励みになるよう」と仰ってくださった辻さん、そして富田さんはじめとする皆さんのお気持ち、しっかりと受け止めて、最後までこの昭和編を書き切りたいと思います。

最後に観に来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。
(プレゼントやお手紙もありがとうございます)
観客がいっしょに舞台をつくっていると感じる、なにか力強い熱と緊張感を、いつも客席から感じます。
全ての皆さんへの感謝は、最終巻の執筆という形でお返ししたいと思います。
がんばります。

舞台『炎の蜃気楼昭和編 紅蓮坂ブルース』総括3

  • 2017/11/01 11:54

(続き)
せっかくなので個人的に印象深かったシーンをつらつら箇条書きで列挙します。
●プロジェクションマッピングがさらにグレードアップ(振霊法とかとか)
●全ての一対一のシーンに思い入れ…景虎と美奈子、美奈子と直江、景虎と蘭丸、景虎と長秀、信長と景虎、直江と高坂、直江と蘭丸等々、
●ラストレガーロ(涙)朽木とマリー、社長、マサのシーンが古き良き昭和の日活アクション映画のよう…信長の石原裕次郎感、マリーの「撃つわ」
●景虎の毘沙門刀殺陣。「核爆発起きてたもんな」とまっすんさん。
●色部さんの裂炸調伏(錫杖つき)新アクション満載
●八海大活躍(溜めが大事)
●石鎚山の人柱の女性(稽古場で「いっそ殺して女」と呼ばれていた)と小料理屋の女将を演じた金子さんが「いっそ殺して女がその後、小料理屋で元気で働きだして…」と冗談言ってて、そうしか見えなくなり……。
●直江のぼっちゃん→喪服→黒トレンチ(革手袋つき)尚紀を脱ぎ捨てて「ただの直江」になっていく変化。回重ねるごとに深化。
●信長の発動シーン。目つぶし(照明用語)しょった信長が神々しく。
●鉄二の初念動力。「んにゅーーー」
●鉄二と長秀の鍋囲み小芝居。
●年下少年を守る直江に、高耶を守る橘み…と言っていた友人。
●景虎と美奈子、赤マフラーと曼珠沙華。音楽こみで美。声張らない素の景虎新鮮
●直江と美奈子、熾烈
●最年少初舞台だった木寺さん。上からの「南無阿弥陀仏」
●六王教の幹部。菅原さんのど迫力のボス感。キーワード「我らが奪う」
●前回の自衛官から警察官(丸めがね)な北村さん。公務員撃ち。
●色部さんと晴家と石太郎。マリーちゃんのべろべろばあ、色部さんの「おねむ、だったみたいだあ」
●直江・長秀・高坂というレアな3人アクション。グーチョキパー。
●高坂華麗アクション。高坂たのしそう。「生まれ変わったら高坂になりたい」といっていたひとが知人にふたり。
●殺陣衆七変化。マサさんの階段から後ろ飛び。
●空港。記者の皆さんのリアクション個性豊か。
●夜叉衆のアクションSEに属性が。景虎は炎、直江は氷、長秀は雷、晴家は風、色部さんは……。
●衣装の考証。安保反対の皆さん。美奈子のほっかむりとか。
●いなせな長秀。必死仕事人になれる。景虎との悪友感。
●山仕様の新衣装。晴家、長秀、色部さん。なにげに今季流行のチェック。
●直江と景虎のすれちがい調伏
●景虎の橋脚爆破
●景虎と直江の天目山。美奈子母性。
●けんしんこう……!?にやられるふたり。
●ハンチング帽おつかれ。
まだまだありますが、行がいっぱいになってしまったのでこのへんで。

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