葛葉「あんたの言い方が悪いんだってば！おっ、あそこに軍服コスした人発見！先生軍服好きだから、連れてけば、しゃぶしゃぶ追加かもよ！すみませぇ〜ん今からモシィお時間あったらぁ一緒に私たちとぉ…えっ？コスプレじゃない？本物？市ヶ谷の方ですか？って、ぎゃ！なんですか、この親衛隊のお兄さんたちは!?　本物の国家元首〜!?　ありえない！ぎゃ〜助けて〜風音〜〜」

風音「なんであたしが！あ〜ちょっとそこのお兄さん、うちらと一緒に肉食べませんか？えっ？先約がある？今日はハイバラさんとこで焼き肉パーティー？ハイバラさんてダレ？エバラ焼き肉のタレじゃなく？ほら〜、やっぱイケてるコは引っ張りだこなんだよ！現地調達なんて無理だよ！天丸つれくりゃよかったなあこの際才蔵でもいいや！早く見つけないとステーキが…炭火焼きステーキが〜」

葛葉「ちょっとこんなとこで倒れないでよ！まるでうちらがステーキ食べたことないみたいじゃない！…食べたことないけど。しかし先生正直すぎ…。まいったな〜、あたしたちに逆ナンしろっての？このクソ忙しい師走に付き合ってくれるなんて、そうそういるわけ…あっ、あの人素敵ほら…橋の上で大道芸してる黒髪のヒト。目がきりっとしてて、ちょ〜あたし好み〜ほらちょっと風音、声かけなさいヨ！」

風音「それはこっちの台詞だよ！あんたが化粧品コーナーで目の色変えて試供品あさってるからビビって近寄れなかったんだってば！どーでもいいけど、うちら言い合いしてると、うっかりおすぎとピーコになるから気をつけようね！あれ？ビルの向こうから、なんか飛んで来る。…ぎゃ！ゆきカヨ！…文（ふみ）くわえてる。なになに、女三人で忘年会は味気無いから連れてくるように。そーすれば炭火焼きステーキおごってあげるって、ステーキ！！！」

葛葉「ぎゃ〜超キレイ！こんなとこ三郎次（注・景虎にあらず）と腕組んで歩いてみたいかも〜て、呑気にみとれてる場合じゃないよ！風音のやつ、一時間後にデパ入口だっつったのに。迷子放送してもらったら試食コーナー何周もしてるとこ見たって言われちゃうし。しまいにゃ飢えた子もつ親をみる目で憐れまれちゃうし、猿山の猿だって少しはエンリョするっつの！も〜田舎モン丸出し…って、いた〜も〜なにやってんのよ！あんたのせいで大恥かいちゃったじゃないのよ！」

風音「ち〜す！風音ですみんな元気？いま新宿に来てま〜す！つか桑原先生、ネタに困って、ついにこんなアイタタ日記始めちゃったよ。
完結お疲れ様記念に肉食べさせてくれるっつーんだけど、先生ケチだからきっと100円だろう…なしかし人おおすぎ！さっきもデパ地下でつまみ食いしてたら葛葉とはぐれちゃうし。うちら忍者だから持ってないし、困ったなあ〜」（つづく）