Diary

新刊「弥次喜多化かし道中」発売しました

  • 2014/11/15 21:08

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お久しぶりです。気がつけば11月も半ば。
あとひと月半で今年も終わるかと思うと大変どきどきします。

新刊「弥次喜多化かし道中」(講談社文庫)発売しました。

久しぶりの新作時代小説です。今回は、なんと動物が主人公です。
十返舎一九の『東海道中膝栗毛』をベースに、軽いタッチの道中物になりました。
多摩のきつねとたぬきがお伊勢さん目指して旅に出るというお話。
見所は、毎回出てくる、二匹の「化かし」です。
何に化けるかはお楽しみに。
多摩は私の地元なんですが、谷保天神さんとか府中の六所宮(大國魂神社)などなど、なじみのある神社や地名が出てくるのが、新鮮でした。
イケメン(?)だけどひねくれてる、きつねの弥次郎兵衛と
ちょっとぽっちゃりだけどお人好し(?)な、
たぬきの喜多八。
基本人間に化けてますが、たまにしっぽがでたり、ひげが出たりします。

イラストは、さやか先生。
どこかノスタルジックな雰囲気が、とても素敵です。

実は、箱根編もがっつり書いたんですが、ページ数の都合でこの本には入らなくなってしまいまして「結尾」という形でちょこっとだけ入れております。
無事、箱根本編がお披露目できますよう、皆様よろしくお願いいたします。

講談社さんからは今回、これが初めての本になります。
最初にお声をかけていただいてから、かれこれ4、5年も経ってしまいました。
実は題材選びに苦労しまして、当初は別のテーマだったのですが、動物道中ものに決まってからはどんどんと筆がすすみました。担当様、大変お待たせしてすみませんでした。ありがとうございます!
時代物を、とリクエストをいただけるようになったのも、今までの積み重ねがあったおかげとありがたく思っております。
肩の力をぬいて楽しんでいただける作品になったと思います。
きつねとたぬきで珍道中、よろしくお願いいたします!

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