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新刊『まだれいなの十字架』発売

  • 2013/10/01 00:47

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本日、『まだれいなの十字架 西原無量のレリック・ファイル』(角川書店)発売日です。

西原無量シリーズ第三弾です。今回も単行本ソフトカバーという体裁になります。
電子文芸誌『小説屋sari-sari』で連載していたものに加筆修正をほどこしまして、一冊にまとめました。
装画は、もうおなじみの睦月ムンク先生です。
今回はちょっと雰囲気を変えまして、無量と忍の幼なじみコンビです。美しい金の十字架と裏表紙の教会が素敵です。
(topが帯つきだったので、こちらでは帯なしのほうを添付してみました……)

今回の舞台は、長崎県。南島原にあるキリシタン遺跡が舞台です。
前回、前々回と舞台は弥生時代の遺跡でしたが、今回はかなり時代が近くなりまして、無量は安土桃山~江戸時代初期の遺跡発掘をすることになりました。
天正遣欧少年使節団や島原の乱などをからめまして、今回も「事件の謎」と「遺物の謎」というふたつの謎に挑みます。
無量シリーズは推理が主眼の「ミステリ」とはちがいますが、遺跡発掘はそれ自体が「謎解き」なので、埋もれた過去の真実を求めるという意味で、広義な「ミステリー」を追う物語だと思って描いています。
現代と過去(歴史)とが絡まり合い、ひとつの真実を紡ぎ出していく様を、ぜひ楽しんでいただければ、と思います。

角川さんのwebサイトでは、9月30日発売となっていますが、書店さんには10月1日以降に順次置いていただけるかと。ところによっては、それより遅くなるかもしれません。単行本ということもあり、入手しづらいかもしれませんので、その際は、お取り寄せなどしていただけると大変ありがたいです。

シリーズ既刊「ほうらいの海翡翠」「出雲王のみささぎ」もございます。未読の方は、ぜひこの機会に!
よろしくお願いいたします。

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