Diary

2013年の日記

イルゲネス最終回です。

  • 2013/03/15 22:28

本日『コミック・アヴァルス』4月号発売日です。
「イルゲネス-偽翼の交響曲-」最終話掲載しております。
馴染み深いキャラクターたちともこれでお別れと思うと淋しくはありますが、最初に小説版が雑誌に掲載されたのが2004年11月ですから、およそ8年半。漫画だけでも2007年から約五年半にわたっての連載でしたので、当初の想定を遙かに超えた長期にわたるおつきあいとなりました。
それもこれも、ご愛読いただいた皆さんのおかげです。ありがとうございました。
漫画版のほうは、小説版に出てくるフォンとジェイクの軍学校時代のお話でした。様々なエピソードを通して「ふたりはこうやって絆を深めてきたのだ」という根幹の部分は充分描けたのではないかと思います。
そのドラマを、作画担当の石据カチル先生の美しい絵で見ることができたのは、とても嬉しいことでした。
また個人的に、作品を通して石据先生が漫画家としてグングン成長されていくのをリアルタイムで目の当たりにすることができたのは、本当にエキサイティングでした。まさに一話ごとに進化する、という感じで、毎月刷り出しが届くのを楽しみにしていたものです。
作画に関しては基本的にはおまかせで、私は後ろのほうから、そっと見守る感じでしたが、ひとりの才能ある作家の成長にこういう形で関われたのは、幸福なことであり、光栄なことでした。

石据先生、大変お疲れさまでした。
どうぞゆっくり休んでくださいね。
そして、ますますのご活躍、楽しみにしております!

彼らのその後は小説版を読んでいただくとして…。
もう少しエスとジャニスのエピソードを描ければよかったのですが……、それはいつか機会がありましたら、ということで。

イルゲネスを愛してくださった皆さん、長い間、本当にありがとうございました!

無量シリーズ連載第2話配信&新刊の予定

  • 2013/04/03 22:09

お久しぶりです。今年は肌寒い日が続いたおかげで、満開の桜が長く楽しめて、ちょっと得をした気分でした。

さて、電子文芸誌「小説屋sari-sari」4月号(角川書店)配信中です。
「まだれいなの十字架 西原無量のレリック・ファイル」第2話、掲載しております。
前回は序章ということで、ちょっとご挨拶的な内容でしたが、今回からはいよいよ本章突入です。舞台は長崎県の島原半島。
キリシタンの学校(セミナリヨ)の発掘をすることになった無量は、そこで過去の因縁を持つ男「如月」と再会します。そして、思わぬ形で事件は幕を開けることに…。
無量の父親も登場。
よろしくお願い致します。

■電子文芸誌「小説屋Sari-Sari」
毎月2日刊行!
電子書店 BOOK☆WALKER http://bookwalker.jp/pc/

※この商品は紙の書籍ではなく電子書籍(デジタルコンテンツ)です。閲覧にはiPhone/iPadまたはAndroid OS搭載端末(スマートフォン・タブレット)が必要です。

なお、BOOK☆WALKERは角川書店の直営で「先行配信」という形になります。
他の電子書店さんでも取り扱っております。配信日は順次…となるそうですので、数日遅いかもしれませんが、お使いの電子書店さんにてもチェックしてみてくださいね。
PC用の取り扱いもございます。
(そして、すみません。当サイトの「今後の予定」の配信日に誤りがございました。修正済みです。毎月2日です)

それから、次の新刊情報です。

5月1日 『炎の蜃気楼幕末編 獅子燃える』(コバルト文庫)

4年ぶりに幕末編の続編が出ます。こちらは雑誌掲載2作+書き下ろしを収録です。ほたか先生のカバー絵が美しいです。こちらもよろしくお願い致します。

イルゲネス偽翼の交響曲3、発売中。

  • 2013/04/16 21:30

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コミックス『イルゲネス 偽翼の交響曲』#3(マッグガーデン)発売しました。
この巻にてイルゲネスシリーズ完結です。
長い間、ご愛読いただき、ありがとうございました。
コミックスの方は「黒耀の軌跡」と合わせまして全8巻となり、五年半にわたる長期連載になりました。当初は2巻完結の予定だったことを思うと、本当にこれだけ巻数を重ねられたのは、読んでくださった皆様と石据先生のお力によるものと、感謝しております。
最後まで楽しんでいただけると、嬉しいです。
振り返れば、真面目にしつつも笑いが絶えなかった担当様とのやりとりなど、いろいろと思い出深いです。特にニコラスがいつもツッコマレ役で楽しゅうございました。イイキャラだ、ニコラス。担当様には大変お世話になりました。ありがとうございました。
小説の方も合わせて楽しんでもらえれば、幸いです。
小説版はドラマCDも出ています。この機会に是非。

さて、それから別件になりますが、
「西原無量のレリック・ファイル」シリーズ既刊『ほうらいの海翡翠』『出雲王のみささぎ』(角川書店)の電子書籍版が発売されております。
電子書店 BOOK☆WALKER http://bookwalker.jp/pc/
いま連載中の「小説屋sari-sari」さんからもリンクがありますので、よければ、是非。
Kindleでの取り扱いも始まってます。
よろしくお願いします。

幕末編発売&サイトリニューアル!!

  • 2013/05/02 01:57

『炎の蜃気楼 幕末編 獅子燃える』発売しております。

幕末を舞台にしたシリーズ第二弾です。今回は、禁門の変をめぐるお話。池田屋の横死者の怨霊が起こす事件を解決するため、景虎達が奔走します。

幕末編はもともと一冊で終わる予定でしたが、思いのほか好評をいただきまして、晴れて続編を書かせていただけました。ありがとうございます。幕末ヒーローたちもいろいろ出てきますので、そんなところも合わせて読んでいただければ嬉しいです。

イラストのほたか乱先生が描く、幕末夜叉衆そろい踏みが目印です。(ちょっと画像が間に合ってませんが、あらためて載せますね)

というわけで、御覧の通り、桑原水菜公式サイト「Mizuna.info」も無事リニューアルオープンいたしました。管理人様、お疲れさまでした! 結構数年ごしのリニューアルでしたので、完成されたのを見ると「おお~」となりました。

いろいろと使い勝手のよい感じになったのではないかと思います。まだ完成しきれていない部分もありますが、そこは追って追加していきますので、よろしくお願いします。

そうこうしている間に日付も変わりまして、今日は『小説屋sari-sari』5月号の配信日です。

「まだれいなの十字架 西原無量のレリック・ファイル」の第3話掲載しております。よろしくお願い致します。

今後とも、「Mizuna.info」&桑原作品をご贔屓に

幕末編カバー&小説屋sari-sari5月号配信中

  • 2013/05/05 02:04

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サイトがリニューアルしまして、日記の更新もちょっと勝手が変わったので、試行錯誤しながら更新してます。慣れるまでがんばります。

さて遅くなりましたが、新刊幕末編のカバーです。ほたか先生の絵は和の華やかさがあって毎度のことながらみとれます。今回は洋も…!

今回の書き下ろし「獅子吼える」のサブタイトル、「露の命もて」とは実は久坂玄瑞の作った詩からいただきました。原文は、

「けふもまた 知られぬ露の命もて 千とせをてらす 月をみるかな」

今日も(明日も)わからない露のような命をもって、千年を照らす月をみる、という意味で、久坂はかなり詩心のある方だったみたいですね。他にもたくさん詩を残してます。もっと深く書いてみたいような人だなと思いました。

さて話は変わりまして、小説屋sari-sari 5月号配信しております。「西原無量のレリック・ファイル3 まだれいなの十字架」第3話掲載してます。

今回の無量は、ちょっと世界遺産認定がらみなんですが(ちょうど富士山が世界遺産になったりしていい感じに時事ネタっぽくなってますが)鎌倉は「不記載」になってしまったんですね…。今まで日本の推薦地は「延期」どまりだったので、「不記載勧告」は初めてじゃないでしょうか。「不記載」くらうと同じテーマでは推薦できなくなるので、活動にたずさわってきた方々はホントに残念だろうと思います。いやでも本当に大変だなあ。

■電子文芸誌「小説屋Sari-Sari」
毎月2日刊行!
電子書店 BOOK☆WALKER http://bookwalker.jp/

※この商品は紙の書籍ではなく電子書籍(デジタルコンテンツ)です。閲覧にはiPhone/iPadまたはAndroid OS搭載端末(スマートフォン・タブレット)が必要です。

※PCに対応しているものもございます。

※他の電子書店さんでも扱ってます。発売日が少々異なりますがご了承ください。

お、ちゃんと表紙画像載せられたようです。こんな感じで大丈夫かな??

白いかもめ

  • 2013/05/24 00:39

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〆切マラソンが一段落して、長崎から帰ってきました。無量の取材です。

長崎は暑かったです~。って今週はどこも暑かったですね。

画像は九州の特急「白いかもめ」。前回撮ったのですみません。名前からしてたまらないのですが、お顔がまた可愛い…。駅に新幹線と特急の正面顔イラストが描かれた宣伝ポスターが貼ってあったんですが、どうみても「電車のお顔の可愛らしさ」を知り抜いた方の手によるものだとわかるイラストで、ときめきました。

佐世保で食べた佐世保バーガーは美味しかったです! 手でぐりーとつぶして食べるのが通なんですね。ソースと肉汁と具材のあわせわざがジューシーで、めちゃうまかったです。佐世保の米海軍基地には強襲揚陸艦ボノム・リシャールがいて、そのでかさに驚きました。夜みると電飾された「6」の数字だけが闇に輝いて、何かと思うのですが、明るくなってから見ると、軍艦でした。

さて。新刊発売からだいぶ経ったので、そろそろこの話題に触れてもいいかな。

投げ込みの自筆カードで告知しましたとおり、ミラージュの新シリーズが始まります。いつかは書くこともあろうかとは思ってましたが、意外に早かったですかね。とはいえ、もう完結から十年です。これ以上、間が空いてしまうと、私の感覚もだいぶ変わりますし、体力的なこともありますし、始めるとしたら、このあたりがぎりぎりかな、と思い、依頼のほう、お受けしました。シリーズとしてはこれが最後になると思います。

地味に考証が難しい時代ではあるのですが、皆さんのご期待にこたえられるよう、がんばって、執筆に備えたいと思います。

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