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文庫版『カサンドラ』発売しました

  • 2018/02/25 04:54

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平昌オリンピックもいよいよクライマックスですね。
この二週間、毎日目が離せませんでした。楽しませてもらいました。
肉体と精神どちらも鍛え上げてきたアスリートという人々は、素直にかっこいいです。

さて、
新刊『カサンドラ』(角川文庫)が発売しました!

2015年に単行本として発売されたものの文庫化です。
文庫版の装画は鈴木康士先生。
とてもスタイリッシュでハードボイルドなカバーイラストになりました。
鈴木先生、ありがとうございます。
物語の鍵になるアイテムや言葉がコラージュ風になっていて、
カバーをみるだけで胸熱です。

あらすじ

昭和28年。かつて日本海軍の空母だった客船アグライア号が、横浜港を出港。
保安隊(後の陸上自衛隊)の情報部に所属する入江秀作は、暗号名「カサンドラ」の流出をふせぐため、身分を隠して乗船する。
そこで、陸軍中野学校時代の同期だった佐賀英夫にそっくりな若者と出会うが……。
戦後史に隠された、日本の未来をかけた船上の闘いの行方は。

解説は三橋曉さんです。
終戦直後の時代背景などまで、とてもわかりやすく解説してくださいました。
物語の勘所を押さえた、大変丁寧な内容です。ありがとうございました。

文庫化にあたりまして、より精度を上げるため、いくらか修正を加えました。
未読の方も、ぜひお手にとってみてください。
読み応えのある作品にしあがったのではないかと思います。
よろしくお願いします。

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