Diary

【舞台版ミラージュ】現場にお邪魔してきました(その1)

  • 2014/08/23 18:31

こんにちは。残暑厳しい毎日が続いております。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。

さて舞台版ミラージュの開演まで一ヶ月を切りまして、本格的に始動しました。
スチール撮影に引き続きまして、稽古も開始。
稽古場では、毎日ミラージュメンバーの皆さんががんばっておられるかと。
私もご挨拶かねて、スチール撮影現場と顔合わせの席にお邪魔してまいりました。

スチール撮影では、役の衣装に身を包んだキャストの皆さんと、いきなり対面したわけですが、あまりにまぶしくて、一気に夢の世界に飛び込んだかのようでした。
あの……あれです。
やはり「人に見せる(見られる)ことを生業とする方々」というのは、放つオーラも半端ないのですね。
素ですら皆さん、何か放ってる感じなのに、衣装をまとってメイクをして現れた時の、あの放射感。数秒ぽかーんと見入ってしまって、私ただの変な人になってしまいました。光がまぶしすぎてお顔の記憶が飛んでしまうほど。
それともあれは、今まで自分の頭の中にだけあったものが、生身になって現れる衝撃というものでもあったのか。
小説の登場人物は、私の認識の中では生きている存在なのですが、とはいえやはり脳内・意識内のものであって、そういう肉を持たないはずの存在が、目の前に「私」に対する「(俯瞰を許さない)同じ目線の他者」として現れる、というのはなかなかに衝撃でした。
と、同時に私自身が物語の中に飛び込んだ感覚もあり、ちょっと混乱したり。
それらは役者さんの表現力であり、ヘアメイクさんと衣装さんの腕であり、もっといえばキャスティングをした辻プロデューサーの手腕であるわけで。
生きている景虎たちと出会った、という感覚は、本当に舞台ならではだな、と思いました。生身の力。生の力。映像を通してみるものとは違う。
本当にですね、高嶋先生のイラストから抜け出してきたような……という表現がぴったりだと思いました。
衣装なども「このジャケットはラインがやや今風でこっちはもろ昭和三十年代風なんですが、どっちでいきましょう」的なやりとりがあったり、髭の長さを微調整したり、とこだわりが随所に。
私は(時間の関係で)撮影に直接立ち会ったのは、朽木役の増田さんとマリー役の佃井さんの時だったのですが、増田さんは朽木のとんがった感じを荒ぶり系からアンニュイまで。佃井さんは現れた瞬間に場が華やかになり、皆気分は一気にレガーロになりました……。
撮影には立ち会えませんでしたが、景虎(加瀬)役の富田さんと直江(尚紀)役の荒牧さんとも役に扮した姿でご対面。
昭和編はもともとリアルな世界観を心がけていることもあって、余計におふたかたの説得力に圧倒され「本当にこういう方々は現実にありうるんだなあ!」などと妙な感慨を抱きました。文句なくかっこよかったです。
執行役の水谷さんや坂口役の吉田さんともご挨拶させていただきました。
いろいろと高まりました!

さてその時の写真は、舞台ミラージュの公式ブログにもあがってます。
カメラマンさんのセンスもすばらしいので、ぜひ。
たぶん画像だけでも「おお」となると思いますが、生身の威力はその数倍はありますので、ぜひ舞台にも足を運んでください。生ミラージュを堪能してください。

そして、その後、顔合わせのほうにもお邪魔しまして。
そちらのお話はまたそのうち。
いよいよ稽古も始まりました。
これから一ヶ月。キャストとスタッフの皆さんのご健康と御安全を祈りつつ、
よき舞台が生まれますよう期待をこめつつ、楽しみに待ちたいと思います。

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