大人と少年のあいだ
- 2008/10/21 01:46
大人の友情の味わい深さは、各々の背景が年々深くなるところにあると思います。過去だとか環境だとか周囲に対する責任だとか人生観とか…。
私の作品にも何組か「親友」と呼ばれる人たちが見受けられますが、
藤崎と榛原のように痛ましい過去が横たわっていたり、
色部さんと長秀のように同じ戦場を駆けた同僚だったり、
フォンとジェイクのように立場は遠く離れつつも互いを思いやっていたり、
はたまた、ジュードとハッディングのように片や独身主義で片や大家族主義という全く違う環境同志であったりもしますが、
お互いの人生を尊重しつつ育む絆には、味わいがあります。
奏と内海、高耶と譲、風音と葛葉など…10代の友情みてると、距離感がものすごい近いですよね。ほとんど密着てかんじで、掛け値なしの絆が眩しい。
それとは別に、大人でもティーンエイジャーでもないあたりに友情が存在する人たちもいるようです。
連城と奥田などは、私の中では「その位置」にあたるんですが…。
青春第二段階みたいな人たち。
すでに「保護」からは離れた人たちが、大人との関わりの中で導かれたり打ちひしがれたり食らいついていったりする様にも、ドラマを感じます。
(書いてると妙に生き生きしてしまいます)
そんな中、最近出てきた新しいタイプが「世代の違う親友」。
アドルフとケヴァン+奏ですが。
このひとたちの友情の形成のしかたはちょっと面白いので、書いてると様々な発見が。ケヴァンから見れば二人とも子か孫くらいの世代なのに、二人はたぶんそういう年の差を感じてなさそうなところとか。微妙に意識がズレてるけど絆が結ばれていってる不思議。
それをいったらケイと連城の場合は…
とか語りだしたら深みにはまりそうなので、これくらいにしておきます。(謎な呟きでございました)