Diary

成長を観るヨロコビ

  • 2005/06/18 00:55

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演目は、三島由紀夫作・蜷川幸雄さん演出の『近代能楽集』でした。再々演なのですが、『卒塔婆小町』のほうは詩人役の高橋洋さんが!とにかく一直線だった初演に比べ、屈折が加わって演技が深まったご様子(初演の演技は、その真っ直ぐさゆえに「僕だって死にたくない」の台詞に説得力がありました)。『お気に召すまま』のジェイクイズ役から『ロミオとジュリエット』のマキューシオ役あたりの流れに、一皮剥けた印象があったので期待してましたが見事結実されて素敵。
『弱法師』の藤原竜也さんに関しては…体得したテクニックにおぼれず、体ごと投げ込んで、あのテンションに必ず到達できるのがすごいと思えました。台詞回しにこの五年の成長が如実に現れてて、経験を重ねるにつれて失われるものも埋めてあまりある成長ぶりに感動。潤されました♪

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