Diary

時代小説アンソロジー「おつとめ」

  • 2023/09/16 03:23

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今年は9月になってもいっこうに秋の気配がやってきませんが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。

新刊の原稿が無事にあがりまして、ほっと一息ついているところです。
著者校正がやってくる前の、嵐の前の静けさ的なお休みは、緊張感を頭の隅に残しつつ、とりあえずは休んでいられる、という不思議な時間です。
私にとっての著者校正という作業は、ある意味、原稿を書いている時よりもクライマックス感があるので、それに向けて力を蓄えておきたいと思います。
ジムに行けなかった分、体力も取り戻しておかないと。
(シュラバ太りした分の減量もしとかないと)

さてPHP文芸文庫さんから時代劇アンソロジー『おつとめ 〈仕事〉時代小説傑作選』という本が出ました。
こちらに『箱根たんでむ 駕籠かきゼンワビ疾駆帖』(集英社文庫)に所収されてます「道中記詐欺にご用心」という一編が収録されております。
もう10年前の作品なんですが、懐かしい作品をチョイスしてお声をかけてくださった編者の細谷正充さまに感謝です。
ゼンワビの気っぷのいいやりとりは、今読んでも楽しいですし、箱根の旧街道を歩いて取材したのを思い出します。坂がめちゃめちゃしんどかった!

私は「時代小説作家」というより「時代小説も書く作家」という感じですので、なかなかにこそばゆいものがありますが、こんな作品もあるんだね、と時代小説好きな方々に楽しんでいただければ、幸いです。

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