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新刊『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』発売

  • 2023/04/24 19:21

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新刊『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』(角川文庫)

発売しました。
シリーズ第17弾の舞台は大分県。
発掘調査の学生指導に派遣された無量を、土の中で待っていたのは、謎の鬼の面。その直後、まだ発掘されていなかった遺物が何者かに盗まれてしまいます。無量たちは「まだ見ぬ遺物」を探すため、奔走することに。

装画はおなじみ睦月ムンク先生です。
睦月先生によれば、作中における無量の成長を反映して少し大人びた顔つきに描いてくださったとのこと。どこかユーモラスでもある迫力ある鬼の面たちが目印です。
取材で大分県を訪れたのは、ミラージュの時以来でしたが、国東半島の六郷満山は以前から興味があったので、今回舞台にできて心躍りました。
取材当日、大雪にみまわれ、大分空港は閉鎖されるわ、国東半島のお寺に行こうとしてタクシーもスタックしてしまうわ、大騒ぎでしたが、取材自体はぎゅっと凝縮した内容となりました。あのあたりでは十年に一度の大雪だったとのことで、「十年に一度」の幻想的な雪景色。真っ白な鶴見岳や雪に埋もれたお寺の景色を見れたのはラッキーでした。
話の季節が夏だったため、雪景色が書けなくて残念。

実は担当さんが大分県出身ということで、いろいろ大船に乗った気持ちで書けました。方言も! 頼もしい限りでした。
「鬼と仏が出会う里」という国東半島に埋もれた歴史や習俗といったものが存分に書けたのではないかと思います。
愉しんでいただけると嬉しいです。

ただせっかく別府を訪れたのに、肝心の温泉にはとうとう入れなかったので(足湯だけ)あらためてゆっくりと訪れてみたいものです。

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