新刊『遺跡発掘師は笑わない 三体月の呪い』発売しました
- 2021/11/21 04:57
あっというまに2021年もあと一ヶ月と少しになりましたね。
気がつくともう辺りはクリスマスの気配。一年の体感がどんどん短くなる気がします!
新刊『遺跡発掘師は笑わない 三体月の呪い』
(装画/睦月ムンク先生)角川文庫
発売いたしました!
シリーズ第14弾は和歌山編。舞台は熊野です。
発掘現場で出土した「謎の人形の頭(かしら)」を巡って、またしても事件が! 無量と忍と萌絵のカメケンチームが謎に挑みます。
今回は和歌山県の南のほう、熊野古道で知られる田辺周辺がメインです。
熊野古道というと山の中というイメージですが、今回は海に面した古道の上で発掘をすることになった無量。中辺路の山深さと紀伊路の海の解放感がよきコントラストになりました。郷土の歴史って本当に面白い。
能の宗家が絡んでくる今回のお話。
発掘で出るものは「形ある文化財」ですが、今回は芸や技術といった「形なき文化財」にも触れることができました。
熊野は私も大好きな土地ですので、また書けて嬉しいです。
睦月ムンク先生の美麗なカバーイラスト。今回もとてもこだわりが感じられて、素敵です。謎めいた三体月と娘道成寺の能装束は何を意味するのか。
どうぞお楽しみに。
遺跡発掘師シリーズは基本1巻完結で、一応、全体を通じた大きなゆるいストーリーはありつつ、1冊ごとに楽しめる作品になってますので、舞台になった土地や言い伝えなど、気になったところから手に取ってもらえるかと。
地域という横軸の旅と歴史という縦軸の旅が楽しめます。
ぜひぜひ。
さて、お知らせです。
『荒野は群青に染まりて』単行本化することになりました。
(当初、年内の予定でしたが、少し延びまして)来年早めのところで発売する予定です。また詳しい日にちなどが決まりましたら、お知らせしますね。
こちらもどうぞお楽しみに。