あとがきのかわりに。
- 2012/12/29 22:38
(新刊『出雲王のみささぎ』話の続きです)
そして新刊の裏表紙は…このような顔ぶれでした。
忍といえば、なぜか読者の方も「ちゃん」付けで呼ぶ方が多くて面白いなあと思いました。
(睦月先生のイラストはとても繊細な色合いで、私の写メではなかなか雰囲気が伝わらず、すみません…)
そもそも出雲を舞台にしようと思い立ったのは、実は今年の初詣で大國魂神社にお詣りしたことでした。大国主命はもともと「出雲の神様」です。「そういえば奈良の大神神社も出雲の神様だったなあ…」と思ったのがきっかけでした。(このあたりは本文で無量が述懐していますが)
四隅突出型墳丘墓がある出雲弥生の森博物館では、出土品の整理と実測の作業を見学させていただけました。飛び込みでの急なお願いだったにもかかわらず、快く応じてくださった職員の皆さん、ありがとうございました。貴重なお話を伺えたうえに、マスコットキャラクター「よすみちゃん」のおみやげまで…感涙でした。
玉造温泉にある出雲玉造資料館でも、参考になるお話を伺えたうえに、おみやげにいただいた青めのうの原石が、執筆する上で大変役に立ちました。「掘り足らずは一生の…」は実は館長さんのお言葉でした。こういうのは、やはり現場の方からしか出てこない生きた言葉だなと思います。
その他いろいろな方々から伺ったお話の積み重ねで、今回のお話はできあがったような気がします。出雲で出会った皆さんは、本当に親切なうえに気さくでおられました。感謝しております。
何度も通ううちに、その土地が扉を開いてくれるような、そんな
感じがしました。
出雲には是非またゆっくり(今度は仕事抜きで)訪れたいです。