早いもので2008年も大晦日です。
この一年もおつきあいいただきましてありがとうございました。
今年は無事「赤の神紋」も完結しまして肩の荷がひとつ下りました。シリーズを同時進行していると、スケジュール的に執筆時間を贅沢にとるのがどんどん難しくなる中、十分時間をかけて取り組むことができ、完全燃焼できました。(その分他のシリーズのペースにしわ寄せが行くのが悩ましいところですが…。自分が二、三人欲しい…)
待っていてくださった皆さん、本当にありがとうございました。
今年はシュバルツの続編と邂逅編の再開を同時進行させつつ、という感じでしたが、夏場には「炎の蜃気楼 幕末編」と「犠牲獣」という新たな作品にも挑戦できたことが印象深かったです。
そしてこちらは原作になりますが、イルゲネスの漫画のほうも順調に回を重ね、単行本が二巻出ました。(こちらはカチル先生お疲れさまでした)
また、今年からコバルトの選考委員のお仕事をさせていただき、こちらも非常に刺激的でした。選考委員の先生方は皆さん、本当に熱くて! 色んな意味で凄いです(笑) 同じ作家でもこだわり部分が皆さん違うので、様々な見方に気づかせてもらえるのは実に興味深いですし、勉強させてもらいました。
選評ではどうしても厳しいことも言わねばならない時もあるのですが、言ったことは全て作家としての自分に跳ね返ってくるので、精神的に生半可ではできません。それでも物書きの先輩として、気づいたことを口にすることで、その人が今まで気づいていなかった面に気づいて力を伸ばすキッカケになれれば、と思います。
最後になりますが、今月急逝なされたコバルトの川野編集長。
デビュー当時から編集部におられた唯一の方なので、何か一緒に道を歩んできたアニキのように(勝手に)思って頼もしく感じておりました。舞台の話でもよく盛り上がりましたよね。神紋の最終巻、あと少し間に合わず、川野さんに読んでもらうことができなかったのは残念でなりませんが、隣で見守っていてくれたものと思い、謹んで捧げます。本当にお世話になりました。ありがとうございました。
そしてこのサイトを見に来てくださった皆さん、今年一年、ありがとうございました。なかなか更新できず申し訳なかったですが、来年も頑張りますので、また遊びに来てくださいね!
よいお年を!