梅雨のアイザックさん
- 2009/06/29 00:30
嘉手納奏
「こんにちは、嘉手納奏です。
先生が山籠もりしたので、しばらく代わりを務めさせていただきます。
沖縄は梅雨が明けたそうですが、うちは梅雨まっさかりです。アイザックさんに梅雨を説明してもよく分からなかったらしく『日本には雨期があるんだね…』と言われてしまいました。
昔買った長靴が窮屈になったので、ひとみおばさんと三人で長靴を買いに行きました。
ひとみおばさん曰わく『ゲリラ豪雨』に備えるためだとか。
最近は長靴も可愛いのがいっぱいです。でもそれ女の子用でしょって言ったけど、ひとみおばさんは『でも奏も(サイズ)入るよね』と可愛いコーナーから離れません。勧めてくるのは、ハート柄とかお花柄とかマト柄とかばっかりです。こんなの学校に履いていけないからって抵抗したけど、店員さんまで調子に乗って柄物ばかり勧めてきます。どうやら、ひとみおばさんは最初からこれがねらいだったみたいです。
結局、地味なチェック柄に落ち着いたのでホッとしていたら、今度はアイザックさんが興奮して『僕も欲しい!』と言い出しました。けど、背が180もある男の人用の長靴は、色気のないゴム長しかありません。がっかりしているアイザックさんが可哀想だったので、カエルの顔の形をした傘をプレゼントしてあげたら、大喜びして用もないのに外を歩き回る始末です。
そんなに喜ぶならと、アイザックさん用の黒ゴム長に、ピンクのマジックでハートをいっぱい書いてあげました。アイザックさんはゲリラ豪雨を心待ちにしてるようです。
今度は内海に頼んで痛車ならぬ痛傘をカスタマイズしてあげようと思いました」